世界の福本豊 プロ野球“足攻爆談!”「松坂世代」と「しごかれ世代」 (2/3ページ)

Asagei Biz

投手は勝ち星順に鈴木啓示堀内恒夫平松政次の3人。野手では僕も含めて門田博光、若松勉、藤田平、谷沢健一の5人。これだけのメンバーがそろった理由を聞かれても難しいけど、みんな体も心も強かったのは事実。どつかれてもくじけんかった。そういう意味では「しごかれ世代」の呼び方がしっくりくるかな。

 僕自身は同世代の選手にライバル意識はなかった。もともとプロに入れるなんて思ってなかったから。大鉄高で3年夏に初めて甲子園に出場したけど1回戦負けで、当時から騒がれていたような投手とは練習試合でも対戦したことがなかった。開会式の時は同級生が「平松がおるぞ」と言うので、ミーハー気分で顔を見に行ったほどやった。センバツ優勝投手の岡山東商・平松は女性ファンも多かったし、確かに男前やった。

 僕は松下電器での3年を経て、まさかという形でドラフト7位で阪急に入団した。高卒でプロ入りした鈴木は2年目から20勝を挙げており、ルーキー時代は左対左ということもあって、打席にも立たせてもらえないほどの実力の差があった。初めて同い年の球に驚いたのは、シーズン最後のほうで当たった東映の森安敏明。彼も高卒1年目から4年連続で2ケタ勝利を挙げた剛球投手で、ほんまに速かった。黒い霧事件に巻き込まれ、わずか5年で球界を去ってしまったけど、それさえなければ森安も名球会入りしていたと思う。

 世代でいえば、今の高卒2年目の世代も、これからが楽しみ。オリックス・宮城、ヤクルト・奥川、ロッテ・佐々木と、今年頭角を現してきた。3人とも200勝を狙える逸材。大事なのは大きな故障をしないことやね。バランスよく筋肉をつけて、肩、肘の負担の少ない無駄のないフォームで投げなアカン。

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