槙原寛己「大谷翔平の活躍は投手経験者からするとありえない」 (2/3ページ)
今季だけ見ても、開幕の頃と終盤を比べるとピッチングもどんどん安定してきて、打たれなくなりましたから。やっぱり馴染んでくるんですよ。
テリー なかなか勝利投手にはなれなかったですけど、失点もだいたい1とかね。
槙原 まぁ、当然ですけど体に不安を抱えてると「またやっちゃうんじゃないか」って思い切れないですから。ましてヒジなんかに不安があったら、思い切り投げてても球が抜けちゃいますし。だから、投げるほうも打つほうも、今季の好成績の要因はやっぱり体の不安がなくなったのが大きかったんだと思います。
テリー 大谷って日本にいた時はヒョロッとしてましたけど、向こうへ行って体がどんどん大きくなってるじゃないですか。メジャーリーグの中でもいちばんいい体してるんじゃないかと思うぐらい。
槙原 かなりハードにウェイトトレーニングをやってますよね。
テリー でも、それもたぶん、日本にいたらコーチなんかに止められてたと思うんですよ。それこそ清原(和博)さんがマッチョになった時も「それじゃ野球選手としてダメだ」とか言われたじゃないですか。
槙原 ただ、大谷の場合はなめらかさとかしなやかさも保ちながら筋肉を大きくしてますからね。だから、ゴツゴツしてないというか、ムキムキに見えない。
テリー なんかターザンみたいなね。
槙原 筋肉を付けるとパワーも増えますが、ケガ防止につながりますから、大谷はそっちに重きを置いてトレーニングしてるんじゃないかと思うんですよ。僕なんか見ても「よくそんなの上がるな」ってぐらいのバーベルを普通に上げてますよね。
テリー あ、そうなんだ。
槙原 はっきり言ってウェイトトレーニングって、やりすぎると気持ち悪くなって吐きますから、僕は嫌いだったんですよ。それを地道に続けられるのも大谷のストイックさだと思います。