正直者が馬鹿を見る…世の理不尽に、武士道バイブル『葉隠』はこう答える (3/3ページ)
終わりに
……とまぁこんな具合ですが、「善いことをしたのだから善い結果があるはずだ」と言うことは、逆に「善い結果が得られないなら、善いことはしない」と言うことになります。
何だか餌をねだるために芸をする犬みたいで、冷静に考えればちょっと恥ずかしい気もしてしまいます。
弱い者が困っておれば、損得抜きで助けてこそ武士というもの(イメージ)
大人たる者、自分が正しいと信じたのであれば(いくらかは世の中との折り合いをつけても)断じてこれを行うことが大切です。
憎まれっ子が世にはばかり、善人が若死にしてしまうような世の中ではありますが、目先の損得にとらわれることなく「お天道様は見てござる」と真面目に生きる者が増えていけば、少しずつでも世の中もよくなっていくことでしょう。
※参考文献:
古川哲史ら校訂『葉隠 上』岩波文庫、2011年1月
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