2021年 第6回「斎藤茂太賞」授賞式11月25日開催のお知らせ (2/4ページ)

バリュープレス

斎藤茂太賞の選考過程でセレクトしたすべての作品を対象として、斎藤茂太賞実行委員会が選定し、日本旅行作家協会の「旅の良書2021」ロゴマークが出版元に提供されます。「旅の良書」の認定は本年度が第3回目となります。

[審査員]
下重 暁子(作家・日本旅行作家協会会長)
大岡 玲 (作家・東京経済大教授)
芦原 伸 (ノンフィクション作家・日本旅行作家協会専務理事)
種村 国夫(イラストレーター・エッセイスト・日本旅行作家協会常任理事)
椎名 誠 (作家・日本旅行作家協会名誉会員)(最終選考会は体調不良のため欠席)

[第6回「斎藤茂太賞」最終候補作]
■『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』山本高樹(雷鳥社)
■『もてなしとごちそう』中村安希(大和書房)
■『0メートルの旅 日常を引き剥がす16の物語』岡田悠(ダイヤモンド社)

[選考の総評] (下重暁子)
『0メートルの旅』は、若い著者の才気を全体に感じて、一定の評価はできるものの、ブログ的な言葉の多用と感性的な表現が跳びはねすぎている点がマイナス、『もてなしとごちそう』は、過去に大きな賞をとった著者だけあって、さすがに文章には手だれを感じるが、エピソードの集積で読後の印象が薄くなっている点が弱い、とそれぞれ評価された。
『冬の旅』については、今回欠席の椎名誠委員が書評で「おそろしく控えめなタイトルだが、実は非常に過酷な旅の記録。大げさな表現がないところに好感をもつ」と評しておられたが、私も同感で、淡々とした語り口、感情を抑えたさりげなさがとてもいいと思う。そして、いっしょに旅をしてくれた現地の2人の友人との人間関係が好ましく思われるのは、人がよく描けているからだろう。自分にとっては、どこどこのあの人に会いたいというのが、旅の最も大きなモチベーションになっているのだが、この著者も同じだと思う。欠点は、言わずもがなの記述が多いことで、「最後の4ページ、帰国後の旅の述懐の部分はいらない」という大岡玲委員の見解には私も賛成。
今回は、「人が描けている」ことが決め手となった。この点で他の2作品に比べて際立っているとともに、いわば旅行記の王道を行く最も重厚な本作品が、受賞作に選ばれる結果となった。

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