平家の落武者伝説がここにも…高知県に伝わる300年以上の奇祭「早飯食い」とは? (3/3ページ)

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終わりに

ご飯は味わって食べてこそ、その命はもちろんのこと、作ってくれた人への感謝につながる……だから一口々々じっくり噛みしめ、時間をかけるという考えには一理あります(健康のためにはその方が絶対にいいです)。

しかし、食事の中には「搔っ込んで食うのが一番美味い」状況もあり、例えば私事で恐縮ながら、戦闘訓練中に警報が鳴り、急いで配置につく直前に38秒で空にした鉄板(※)の味は、今でも忘れられません。

(※)艦艇の食器は、配膳やメンテナンスに都合がよい金属製のワンプレートになっており、転じて食事を指します。

「ガっと食うからこそ、美味いってぇモンもあるよな?」

もう少し身近な例で言えば、盛り蕎麦だってズガッとたぐる(すすり込む)から空気と汁と蕎麦の風味が調和して美味いのであって、これをモソモソと噛みしめていたら、かえって蕎麦に申し訳ありません(もちろん、いくらかは噛みますが)。

じっくりと噛みしめる味わい方があれば、一気に掻っ込む味わい方もある……食事の喜びや有難みに価値観の幅を広げてくれる、そんな機会の一つとして、これからも「早飯食い」が受け継がれていってほしいですね。

※参考:

文化財情報 民俗文化財 高川の早飯ぐい-高知市公式ホームページ 土佐山の奇祭『早飯食い』 声掛けなし&参加は住民のみ…コロナ禍で変化も【高知】

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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