不景気なのに貧しくないとはこれ如何に!?経済破綻寸前の日本を支えた「あの国」とは (2/3ページ)
アメリカが途中から参戦したことにより、イギリスやフランスは勝ちを手にすることができたのです。
ただイギリスもフランスも、戦勝国のわりに犠牲が大きく、戦争によって経済的に困難な状況に追い込まれました。そういう意味でもで唯一の勝者とも言える立場を手に入れたのがアメリカで、世界をリードしていきます。
ニュージーランド「追悼の橋」。第一次世界大戦で亡くなった人々を悼み建てられた
で、日本もそれに追随しました。一応日本も、形式ではありますが第一次世界大戦の戦勝国です。ヴェルサイユ体制下の五大国の一角を占め、アジアで唯一の国際連盟の常任理事国でした。
ただ、経済的には停滞しっぱなしでギリギリの状態です。よって、台頭するアメリカとうまく付き合っていくことは日本にとって必要なことでした。
またアメリカにとって、日本はアジアの中で最も将来有望な、安全有利な投資先でした。例えば当時の中国などは、清朝崩壊後は各地で軍閥が割拠し、誰が中国政府を代表するのかも不明な状況です。投資なんて危なくてできませんでした。
これが、昭和初期の不況だった日本経済がかろうじてどん底に落ち込まずに済んだ理由です。
進む「アメリカナイズ」と貧富の差皆さんは浅田次郎の『天切り松闇がたり』シリーズはご存じでしょうか? 昭和初期の盗賊たちが大活躍する痛快無比な小説ですが、その中で、高齢のある登場人物が「自分たちの世代は意外と現代風のカタカナ文字になじんでるんだぜ」と口にするシーンがあるのです。