黄泉の国の入り口とされている島根県松江市にある揖夜神社とは (2/2ページ)
一ツ石神幸祭は、かつて7月28日に行っていたが、現在は穂掛祭当日に行っている。まず袖師ヶ浦の沖にある一ツ石まで神輿を舟に載せて運ぶ。そしてこの一ツ石に稲穂と甘酒を捧げ、豊作豊魚を祝う。そして揖夜神社の拝殿の中央に存在する鏡は、今の自分自身の心を写すそうで、伊弉冉命に見透かされているような気持になり、なんとも神秘的である。
■揖夜神社の御祭神について
●伊弉冉命(いざなみのみこと)
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と国生みと神生みを行った女神。 火神を生んで死に、黄泉国を支配する黄泉大神となった。
●大巳貴命(おおなむちのみこと)
大己貴命は大国主命(おおくにぬしのみこと)の事である。両親はクシナダヒメとスサノオノミコト。
「因幡の白うさぎ」の神話はよく知られており、赤裸にされたうさぎを助けられた心のやさしい神さまであり、出雲大社の御祭神としても有名である。
●少彦名命(すくなひこのみこと)
常世(とこよ)の国からおとずれるちいさな神(一寸法師のルーツとも言われている)で、大国主命と協力して国作りをしたという。
●事代主命(ことしろぬしのみこと)
大国主命の子。中海を隔てた対岸にある、美保神社の御祭神
■最期に…
黄泉の国のお話の最後は、いざなぎ夫婦の以下の話合いである。
いざなぎのみことは自分を見ないでほしいという約束を破ったことに怒り、「あなたの国の人を一日千人殺してしまおう」という。それに対し、いざなぎのみことは「それならば、私は一日に千五百人の人を生もう」と告げる。それ以来、一日に多数の人が死に、より多くの人が生まれるようになったという。揖夜神社の一ツ石神幸祭のお話をしたが、この一ツ石には、神社に祀られている御祭神に神様が会いに来るという伝承がある。誰が誰に会いに来るのかはわからないが、もしかすると揖夜神社のいざなみのみことに、いざなぎのみことが会いに来るのかもしれないと考えることもできるかもしれない。