字を書くのが苦手……、それは子どもからのSOS (2/5ページ)
他人の話を聞いて最後まで我慢しながらやり遂げ、より良い結果を導き出す。そして、報告する。そんな総合的な力を養う第一歩です。そこでは、自分の言動をコントロールする力や、言葉をやり取りする力も併せて培われます。
だから、私たちはこの学習ドリルを使って子どもたちがまず学び方を学んでほしい、もちろん大人は教え方を学んでほしい、と考えました。
ルールと手順はなんのため?
サッカーや格闘技などで選手はまずルールと手順を学ぶと思います。それは、ある約束事のもとで効果的な力をひきだすための道筋を歩き始めることことだと言えます。例外はあるでしょうが、ルールや手順に則っていないやり方では、最初は上手に見えても、ほとんどの人は壁にぶつかります。結局、軌道修正までに余計な手間暇をかけ、負担がずいぶん大きくなるのではないかと予想します。
小学校の時は成績がある程度良く、周りから評価されていたものの、中学生になって伸び悩んだという子どもの話を私たちはよく聞きます。そこに共通しているのは、書き方のルール・手順が守られずに文字は汚い(字形や大きさが整っていない)まま、また気分的なムラがあり、自分の思い通りに物事が進まなければキレる、授業中に寝てしまう……。
書字が苦手、字が汚い……、これは子どもからの無意識のSOSなのではないでしょうか。どんな練習においても、最初からルールと手順を学び、それを身につけることが、成長の中でより大きな成果を得る王道だと言えます。まさに、子どもの学習は「書く」から始まります。
文字の形をとらえながら数の理解へ
『[力をひきだす、学びかたドリル]❶ 「書く」からはじめる せん、すうじ・かず』では、まず、線の練習からスタートします。物の違いを理解し、形をとらえる練習には、ひらがなよりもむしろ数字がふさわしいと私たちは考えています。したがって、「学ぶ」とはどんなことなのかを教えながら、線と数字の練習を順番に進め、やがて数の理解と計算の入り口にたどり着くという趣向です。