奪還!奪還!また奪還!「逃げ上手」武将・北条時行が見せた鎌倉武人の意地 (3/3ページ)

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しかし、これが時行最後の「鎌倉奪還」でした。小手指原の戦いで足利尊氏は鎌倉を奪い返し、京も制圧します。この頃には南朝の勢力も衰退し、幕府の勢力が全国的に及ぶようになっていました。

足利尊氏(wikipediaより)

それでも時行は逃げのび、再び逃走と潜伏の日々に戻ります。4度目の鎌倉奪還を目指していたと思われますが、もはや味方になる武士もおらず、1353年6月21日には足利側に引き渡され、処刑されています。

この時、年齢は20代半ばだったと考えられ、折しも処刑から2日後の5月22日は、鎌倉幕府の滅亡と父高時の死からちょうど20年目でした。

漫画『逃げ上手の若君』の今後の展開のことを考えながら、時行の足跡をこうして辿るのは感慨深いものがあります。この、逃走・鎌倉奪還・そしてまた逃走を繰り返した「忘れられた敗将」が北条氏再興を果たしていたら歴史はどうなっていたのでしょうね。

参考資料
・鈴木由美『中先代の乱-北条時行、鎌倉幕府再興の夢』2021年、中公新書

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