「泥酔した友人の口に、いきなり指を突っ込んだ見知らぬ女性。颯爽と去っていく後ろ姿が、今もこの目に焼き付いて...」(東京都・40代女性) (2/3ページ)

私はその子が気になってしまい全く酔えず、結局介抱をする羽目に。
気持ち悪いとトイレにうずくまったままでいる彼女を、何度も「置いていこうかな」と思いました。
見知らぬ女性が仁王立ちになり...するとそこへ、見たこともない高いヒールを履いて、学生の私は嗅いだことのないようないい匂いをさせたロングヘアーの女性が突如現れ、うずくまった友達と私の間に仁王立ちをしたんです。
「えっ!?」と驚く私に、その女性はこう言いました。
「なに? 飲みすぎたの? そんなの、吐けば治るよ!」
次の瞬間、友達の口に、指をぐいっと入れて顔を持ち上げたのです。
それから、トイレにもたれ掛けさせて背中をヨシヨシ。さっと、手を洗うとそのままどこかへ行ってしまいました。
一瞬の出来事でした。

あとは、説明するのも想像通りだと思うので止めておきますが、友達がうずくまりはじめてから3時間。その女性が現れてから15分後には、友達も何だかスッキリした様子になっていて、買ったお茶を飲ませると落ち着き、家に帰ることが出来ました。
女性の顔も見る時間もないほど、あっという間の出来事でした。
しかし、私にはとてもカッコよく見え、あの香りとヒール、後ろ姿が目に焼き付いています。
あれから27年。私も年を取りました。
あの時助けてくれたお姉さん、本当にありがとうございました。
今でも、友達とススキノに行くたびにあなたの勇姿を話しています。