1月9日(日)放送開始!2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第1回あらすじを予習

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1月9日(日)放送開始!2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第1回あらすじを予習

新年、明けましておめでとうございます。令和4年(2022年)もご贔屓のほど、よろしくお願い申し上げます。

さて、1月9日(日)から放送が開始されるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、今から楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、第1回のあらすじを紹介。主人公の北条義時(ほうじょう よしとき)源頼朝(みなもとの よりとも)と出逢い、やがて終生の主と思い定める第一歩が描かれています。

一、北条館へ頼朝が逃げ込む

時は平安末期の安元元年(1175年)秋。京都で朝廷を警護する大番役の務めから伊豆国の館へ帰還した北条時政(ときまさ。義時の父)は、近隣の親しい豪族たちや相模国の三浦義澄(みうら よしずみ)らを招いて酒宴の席を囲みます。

北条義時。この頃はまだ政治的野心など微塵もない、朴訥な青年だった。

同じころ、土蔵で木簡を整理していた北条義時は三浦義村(よしむら。義澄の子)から情報を伝えられました。

伊東祐親(いとう すけちか)の監視下にあった流罪人の源頼朝が、祐親の娘である伊東八重(やえ)と密通し、隠し子までもうけたことが発覚。

激怒した祐親は頼朝を殺すよう命じましたが、頼朝はすでに伊東の館を脱出し、この北条家に匿われているとのこと。

義時は頼朝の心配よりも、心ひそかに慕っていた八重のことが案じられてなりません。

そこへやって来たのは北条宗時(むねとき。義時の兄)、いきなり「俺は佐殿(すけどの。頼朝)に手を貸す」と宣言しました。

いったい何のことかと戸惑う義時は宗時に連れられ、離れに匿われていた頼朝と対面。そこには頼朝の側近である安達盛長(あだち もりなが)もいます。

宗時「これより、わが弟、佐殿の手足となって、源氏再興に尽くしまする(154ページ)」

……かつて平治の乱(平治元・1160年)で頼朝の父・源義朝(よしとも)ら一族が敗死、凋落していた源氏を再興させるため、平清盛(たいらの きよもり)率いる平家一門を滅ぼそうと言うのです。

すべてを我がものにせんとする平清盛(イメージ)

宗時「京じゃ清盛入道がわが世の春といい気になってやがる。この坂東だって、平家とつながるやつらが人の所領を奪い、馬や女を奪い、甘い汁を吸っている。小四郎。俺は佐殿の力を借りて平家をぶっ潰すぜ(154~155ページ)」

小四郎とは義時のこと。頼朝を担ぎ上げて平家の天下をひっくり返す……本当にそんな大それたことが出来るのか、自分も手を貸すべきか悩んだ義時は、義村に内密で相談を持ちかけたところ「無理だ」と一蹴。

そもそも今は源氏の残党も各地に散らばっており、とても平家に抗し得るだけの力を結集できない状況です。

これは一波乱起きそうだ……義村は帰り道、父の義澄に頼朝が北条館にいるとの話を伝えました。伊東祐親を敵に回すと厄介だ……二人は三浦と北条の取るべき道を思案するのでした。

ニ、頼朝に取り込まれる?人たち

さて、酒宴の続く北条館に、伊東祐親が子の河津祐泰(かわづ すけやす)と伊東祐清(すけきよ)を連れて訪れます。

用件は娘を孕ませて逃亡した頼朝を捕らえる協力要請でした。怒り狂う祐親の傍らで、密かに頼朝を逃がし、内通している祐清は知らぬ顔です。

とりあえず祐親らを留めておいて、義時が頼朝の様子を見に行くと、姉の北条政子(まさこ)が頼朝の気を引こうと色目を使っています。

この非常事態に何とも呑気な……ともあれ政子を追い払って用心を促したところ、頼朝は頼朝で

頼朝「政子殿だが、あの歳で嫁に行ってはおらぬようだが、何か訳でもあるのか。あれだけの美しさ、もったいないのう(155ページ)」

などと言いだす始末。まぁそれはそれとして祐親には適当な返事をしておき、ひとまず帰ってもらったのでした。

その晩、時政が後妻を迎えることを一族に発表。祐親に媒(なかだち)してもらったとか、京の公家・牧(まき)家の娘で名は“りく(牧の方)”とのこと。

すっかり上機嫌な時政に、あの話をするのは今とばかり、頼朝を匿っていること、そして源氏再興の挙兵について打ち明けたところ……「馬鹿野郎!」と雷を落とされてしまいます。

息子らを一括する北条時政(イメージ)

この伊豆国で平家の後ろ盾を持つ祐親に逆らう行為が、いかに北条家を危うくするか……まして何の力もない流罪人の絵空事に加勢するなどあり得ません。

しかしそれでも屈しなかった宗時の熱情にほだされ、時政はしぶしぶ頼朝に面会。

時政「わりといいやつだったな。やはり源氏の嫡流ともなると、言葉に重みがあるわい……(155ページ)」

まぁ、すぐに追い出すのも何だから、と時政は頼朝に対して三日間の滞在猶予を与えたのでした。

三、頼朝を連れて包囲を脱出

その翌朝、義時は頼朝からの書状を八重に届けるため、伊東館を訪ねると祐親が義時を呼び止め、頼朝を引き渡すよう恫喝。

祐親「今すぐ頼朝を引き渡せ。さもなくば、力づくで取り戻すまでじゃ。帰って時政にそう伝えよ!(156ページ)」

帰り道、河原を通りがかると伊東館で雑色(ぞうしき。下人)の善児(ぜんじ)が、童の着物を手に佇んでいました。あれは頼朝と八重の子供である千鶴丸(せんつるまる)が着ていたものです。

沈められた千鶴丸(イメージ)

北条館へ戻ると、宗時たちが合戦準備にかかっており、義時は頼朝に「千鶴丸が殺された(淵へ沈められた)」ことを伝え、それを聞いた頼朝は読経を始めます。

義時「そもそも佐殿は本当に兵を挙げるおつもりなのですか。平家の世をひっくり返そうと思ってらっしゃるのですか」

頼朝「……私は、これまで何度も死を目の前にしてきた。しかしその度になぜか生き延びた。天は必ず私を生かしてくれる。何ゆえかそれは分からぬ。恐らくはまだ、この世になすべきことがあるのだろう。私に言えるのはそれだけだ。立つか立たぬか、わしにも分からぬわ(156ページ)」

やがて祐親の軍勢が北条館へ押しかけ、時政や宗政らと押し問答を始めました。たちまち館は包囲されてしまい、何とか頼朝を脱出させるべく女装させ、義時が騎馬で連れ出し、強行突破。

背後から追手が迫り、次々と矢を射かける中、二人は無事に逃げおおせるのでしょうか……。

清盛と後白河法皇の対立、そして奥州の源義経……次回へ

後白河法皇(左)と平清盛(右)

そして舞台は変わって、京都での政争(平清盛と後白河法皇との対立)や、奥州平泉で藤原氏の庇護を受けている源義経(よしつね)に言及しながら物語を第2回へつなぐようです。

密かな恋のライバル?ということもあってか、最初は警戒していた義時が、頼朝を終生の主と思い定めるに至る経過(変化)を、小栗旬さんがどのように演じるか。また彼らを取り巻く個性豊かなキャラクターたちの演技も見どころですね。

何せ三谷幸喜さんの脚本ですから、ある程度の史実は踏まえつつ、既成概念を打破するようなキャラクターを描く工夫をしてくるはず。史実は史実として、どのあたりに三谷アレンジが加わるのか、その違いを楽しみにしています。

※参考文献:

『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 前編 THE 13 LORDS OF THE SHOGUN』NHK出版、2022年1月 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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