仲本工事「ドリフのメンバーそれぞれが、ドリフという“社会”を崩さなかった」今だからこそ語る【人間力】インタビュー (2/3ページ)
志村(けん)は努力型で、外国の映像を取り寄せたり、いろんな音楽を聴いたりして、常に貪欲でしたね。高木(ブー)さんは……何と言ったらいいのか、不思議な人。ただ、存在感がすごい。いいんじゃないのかな、5人のうち1人くらい存在感だけで勝負する人がいても(笑)。
それぞれが、それぞれのポジションと順列をしっかり分かっていて、ドリフという“社会”を崩さなかった。だから、消防署だろうが兵隊だろうが家族だろうが、どんなコントをやっても同じように笑ってもらえたし、16年も続けられたんです。
■いかりやさんが迷ったのは、志村がメンバーに入ったとき
唯一、いかりやさんが迷ったのは、志村がメンバーに入ったときじゃないですかね。すでにできあがっていたドリフという社会の中に、志村のポジションをどう組み込むか――。バランスが狂ってしまったら、面白いものは作れなくなるから、決めかねていたようです。
でも、志村は自分でポジションを切り開いていきました。そこが彼のすごいところだよね。
ただ、メンバーはあくまで仕事仲間で、プライベートはまったく別。今、ドリフは3人になってしまったけど、やっぱりふだんは連絡を取りませんね。会うのは仕事のときだけで、この間は、『ももいろクローバーZ』と武道館でライブをやったときに、久しぶりに会いました。3人で懐かしい雷様をやったりして、楽しかったね。
うちの奥さん(歌手の三代純歌)が言うには、僕はステージに上がると変わるんですって。「ふだんは何でもいいって感じだけど、舞台に立つとスイッチが入って若返っている」そうです。
僕は今年の夏に80歳になりましたが、健康のためにやってることは特にありません。ただ、ちょっと調子が悪いなと思ったら、すぐに医者に行くようにはしていますね。そのたびに「心配しなくて大丈夫だよ、そんなに元気なら」って言われちゃうけど(笑)。