ほとんど謎。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で片岡愛之助が演じる義時の兄・北条宗時の生涯をたどる (3/4ページ)
単にはぐれてしまった(もしくは逃げ帰ろうとした)のか、それとも打ち合わせた上で地元の残存勢力を掻き集めようとしたのかは分かりませんが、その道中に祖父・伊東祐親の軍勢に包囲され、討ち取られてしまいました。
敗走し、木の洞へ逃げ込む頼朝公。歌川国芳「勇魁三十六合戦」より
同三郎は、土肥の山より桑原に降り、平井郷を経るの処、早河の辺に於いて、祐親法師が軍兵に囲まれ、小平井名主紀六久重の為射取られをはんぬ。
※『吾妻鏡』治承4年8月24日条より【意訳】北条三郎(宗時)は潜伏していた土肥の山から桑原方面へ下山、平井郷を抜けようとしたところ、早河(早川)のほとりで伊東祐親の軍勢に包囲され、小平井の名主である紀六久重(きの ろくひさしげ)によって弓で射殺されてしまった。
伊東祐親は頼朝公によって孕まされた娘・八重(やえ)姫の子である千鶴丸(せんつるまる)を殺さざるを得ず、また孫である宗時を討たねばならず……いくら武士の習いとは言うものの、祖父として実に忍びなかったことでしょう。