「執行の前に社会から抹殺されてしまう」死刑囚たちの日常 (2/2ページ)

新刊JP

アメリカの確定死刑囚と比べると、日本の死刑囚がどれだけ外部から隔絶されているかがわかる。アメリカでは死刑囚への面会の制限は緩やかで、確定死刑囚が拘置所内でメディア取材を受けることも。死刑執行までを追ったドキュメンタリー番組が制作されることもあるという。

「死刑囚は執行で生命を奪われることによって刑をまっとうする。しかし、死刑の確定によって外部との接触がほぼ断たれ、執行の前にその存在が社会から抹殺されてしまうことになる」(P41より)

法曹関係者によるこのような指摘があるように、日本の確定死刑囚は孤独の中で死刑執行までの日々を過ごすことになるのだ。

本書では、拘置所関係者やそこで働いていた人など、様々な証言から秘密のベールにつつまれた日本の死刑制度に丹念に光を当てていく。

出色なのは、確定死刑囚らに対して死刑制度や死刑執行の手段である絞首刑についてのアンケートを実施している点だ。彼らが自分たちの運命について考えていることも、死刑制度とその問題点を理解する一助となるだろう。

(新刊JP編集部)

「「執行の前に社会から抹殺されてしまう」死刑囚たちの日常」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る