サメが、新型コロナウイルスから人類を救ってくれるかもしれない (3/4ページ)
これはウイルスの「スパイクタンパク質」の”溝”に強力に結合することが確認されている。スパイクタンパク質は、ウイルスがヒト細胞に付着するための部位なので、ここを封じてしまえばウイルスは感染力を失うという。
遺伝的に多様であるコロナウイルスの変異株であっても、溝の形状はどれもよく似ているため、今回の研究はオミクロン株が流行する前に行われたものだが、オミクロンでも同様の効果が期待されるという。
このように様々なコロナウイルスに結合できるため、3B4は将来的なコロナ禍に対抗できる有望な候補として期待されている。
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image credit:Bryce Richter
・人体投与ができるかどうか、今後の研究に注目
コロナウイルスは多様で変異しやすい。そのため実際の治療は、複数のVNARを混ぜたカクテル療法になる可能性が高いという。
と言っても、今の段階では人体に投与できるかどうかきちんと確認されたわけではない。
それでも高い予防効果が期待できるうえに、人間の抗体よりも安く、簡単に作ることができ、しかも様々なルートで投与できるという点で魅力的な治療薬候補だ。
またウイルスだけでなく、がんの診断や治療に役立てる方法も研究が進められているとのことだ。
※この記事に掲載されている情報は、教育および情報提供のみを目的としており、健康や医療に関するアドバイスを目的としたものではありません。病状や健康上の目的について疑問がある場合は、必ず医師またはその他の資格を有する医療従事者に相談してください。