忌中も無ェ!喪中も無ェ!日本仏教の一つ「浄土真宗」の特徴的な思想を解説 (2/3ページ)
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浄土真宗の中核となる考え方は「亡くなった人は、すぐに浄土へ旅立ち仏様となる」というものです。
普通、亡くなった人が浄土へ行って「仏様」となるには、修行や審査を通過する必要がああると言われています。死後七日間を皮切りに、何カ月、何年という単位でその試練をくぐり抜けなければなりません。それが仏教の他の宗派の教えです。
ところが浄土真宗の場合はそんな難しい過程は必要なく、どんな人でも阿弥陀如来の力を信じて「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えれば、最後にはみんな極楽浄土へ往生できると説くのです。分かりやすいですね。
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もうお判りでしょう。親鸞聖人の教えによれば、亡くなった人はすぐに極楽浄土へ旅立って仏様になれるので、遺族は故人を偲ぶ必要がないのです。
故人の身内にとっては、身近な人の死は悲しいことでしょう。もちろん浄土真宗でもそうした悲しさ自体は否定されていません。しかし故人は阿弥陀如来がいる浄土に生まれ変わり、真の安らぎを得ているので、「気の毒」とか「可哀想」という考えるのは不適切なのです。