棺の中から最後のシュート。若きサッカー選手の死を悼み、棺にボールをパスし、シュートを決めさせる仲間たち
[画像を見る]
愛する人が旅立つと、その死を悼み、静かに喪に服す葬儀が一般的と思われがちだが、国によっては明るく元気に故人を見送ることもある。
このほど、南米チリのサンチアゴ郊外にあるサッカー場で、37歳で他界したチームメイトを悼んだ仲間たちが、ゴールの前に故人が入った棺を設置、棺にボールをパスをし、最後のシュートを決めさせた。
[動画を見る]
Su ultimo gol desde el ataud: el tremendo homenaje de su equipo I MARCA・亡きサッカー選手が棺から最後のシュート
チリのサッカーチーム、アパリシオン・デ・ペインでセンターフォワードとして活躍していたハイメ・エスカンダールさんが、去年12月31日に37歳の若さで他界した。
1月7日、サンディエゴ郊外のウェルケンにあるサッカー場に遺体の入った棺が持ち運ばれ、同チームの仲間とサポーターたちが集まった。
彼らはラテンアメリカらしい情愛で、ハイメさんに最後のシュートを決めさせたかったようだ。
サッカーゴール前の少し離れた場所にハイメさんが眠る棺を置くと、メンバーの1人がボールを棺に向けて蹴った。棺に当たったボールははねかえり、見事なシュートが決まった。
事実上これが、ハイメさんの最期のゴールとなった。
その瞬間を見守っていたチームメンバーやサポートたちからは、熱い歓声が沸き上がった。[画像を見る] ・哀悼と涙でハイメさんを天国へ見送った仲間たち
シュートを決めた後、チームの仲間たちはハイメさんの棺の周りに集まってひざまずいた。
ハイメさんの棺の蓋には、生前ハイメさんが着ていた緑のユニフォームが置かれた。
仲間たちはハイメさんに「最期のシュート、すばらしかったよ」と称賛するかのように棺のユニフォームを撫でて、最後の別れを告げた。
[画像を見る]
image credit:clubapariciondepaine/Instagram
この動画がチームのSNSでシェアされると、たちまち拡散。驚きを隠せない撮影者のフェリペ・オレラナさんは、後のメディアの取材でこのように話した。
エスカンダール選手は、世界的にはほぼ無名でした。まさか死んでから、世界中で注目されるとは思いもよらなかったでしょう。また、チームのFacebookには、次のように綴られてある。
この動画は、ラテンアメリカ人の情愛と献身的精神を表していると言えます。
亡きエスカンダール選手が、チームとサポーターの私たちを1つにしてくれたのです。その団結こそが、彼が遺した遺産です。
今回のゴールは、哀悼と涙で祝福された非常に特別なものとなった。エスカンダール選手は、天国からの祝福を受けた。この印象的なチームのパフォーマンスを見た多くの人からは、エスカンダール選手への追悼のメッセージや感動の声が寄せられているという。
君の活躍は、決して忘れない。
追悼の方法は世界各国様々だ。情熱の国、ラテンアメリカならではの愛情を示す葬儀方法だったのだろう。
written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』