トンガの海底火山噴火の爆発力は広島型原爆の500倍以上。噴煙は成層圏にまで達していた
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NASAの科学者によると、1月15日に発生したトンガの海底火山噴火は、広島に落とされた原爆のじつに500倍以上の威力があったと考えられるそうだ。
噴火の威力を推定した、NASAゴダード宇宙センターの主任科学者ジェームズ・ガービン氏によると、トリニトロトルエン(TNT)爆薬、10メガトン(1000万トン)に匹敵するという。
その噴煙は、地球の成層圏にまで到達していた。
・トンガで最大規模の海底火山噴火
南太平洋、ポリネシアにあるトンガの首都、ヌクアロファから北に60キロほど北にある、フンガ・トンガ‐フンガ・ハアパイ火山が日本時間の1月15日午後1時10分頃に噴火。
史上まれにみる大規模噴火で、噴火に伴い津波が日本を含む、世界各国で観測された。トンガ政府、「未曽有の災害」と声明を出し、噴火で切断されたトンガの海底ケーブルの復旧には、少なくとも4週間かかると言われている。
噴煙は地球の成層圏に到達、噴火の爆音は、アラスカにいた米地質調査所の地球物理学者マイケル・ポーランド氏の耳にまで届いた。
過去1世紀において最大の大音響が発生したと、彼はNPRで語っている。これは、1883年のクラカタウ噴火以降、最大規模の音だという。
140年前にインドネシアで起きたクラタカウ噴火では、数千人が犠牲者となり、火山から噴出する灰のために地域の大部分が暗闇に飲み込まれた。
この噴火によって、火山から同心円状に放射状に広がる、いわゆる「大気重力波」が発生したようで、NASAの衛星によって検出された。
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image credit:NASA
・爆発力は広島型原爆の500倍以上
数年にわたってこの海底火山を研究している、NASAのジェームズ・ガービン氏は今回の噴火の威力を推定したところ、10メガトン(1000万トン分)のトリニトロトルエン(TNT)に相当する威力であることが分かったという。
広島型原子爆弾500発分を上回る大変な威力だ。
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Satellite pictures show huge Tonga volcano blast
トンガを構成する島々は、地球の「沈み込み帯」に沿うように位置している。噴火したフンガ・トンガ‐フンガ・ハアパイ島も、それによって形成された活発な火山弧の一部である。
じつはこの島はもともと2つの島だった。2014年から15年にかけて噴火が起き、フンガ・トンガ島とフンガ・ハアパイ島の間で海底が隆起。新しく誕生した島は、最終的に両島とつながって1つの島になった。
現在フンガ・トンガ‐フンガ・ハアパイ島は噴火によって完全に破壊されてしまっている。
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だが、島が破壊されてしまったのは、こうした島の成り立ちが関係していると考えられるようだ。
ガービン氏によると、島が海底から隆起するとき、その下で液体のままのマグマが網目のように広がった。
今回の爆発では地形が変化して、そこに海水が流れ込んだ。これが島の破壊につながったと同氏は推測する。
「液体マグマ1立方キロメートルに1トンの海水が流れ込めば、状態は急激に悪化します。」・噴火自体は小さかったのに大きな爆発が発生した謎
その破壊力は恐るべきものだが、意外にも噴火自体は比較的小さなものだったと、ポーランド氏は話す。
そして、それは私たちにとって幸いなことだ。気候への影響が限定的と考えられるからだ。1991年のピナトゥボ山(フィリピン)では数時間にわたって噴煙と火山灰が噴出したが、今回の噴火は1時間も続かなかった。
むしろポーランド氏にとって本当の謎は、比較的小さな噴火が、あれほど大きな爆発と津波を発生させた理由であるという。
「海上の噴火から予測されるものを超える、桁外れの威力でした。」
小さな噴火がなぜこれほどの影響をもたらしたのか。今後数日から数か月で行われる調査で、さらに詳しい事実が明らかになるだろうとのことだ。
References:NASA: Tonga blast was 10 megatons, more powerful than a nuclear bomb : NPR / written by hiroching / edited by parumo
追記:(2022/01/20)本文を一部訂正して再送します。
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