目の網膜をスキャンして寿命を予測するAIが登場 (2/4ページ)
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・網膜年齢から死亡リスクも予測できる
また網膜年齢と実年齢の差から、その人の死亡リスクも予測できるという。
たとえば、AIがある人の網膜年齢は実年齢より1歳上であると診断したとする。その場合、11年後に何らかの原因で死亡するリスクは2%上昇。さらに、心血管系疾患とがんを除く原因で死亡するリスクも3%上昇するそうだ。
こうした結果は、網膜のデータからはそう予測できるというだけで、実際に体の中で何が起きているのかまではわからない。
だが、網膜が老化によるダメージに非常に敏感であることを示す証拠は増えているのだという。網膜には血管と神経が走っている。だから、その人の血管と脳の健康状態について重要なことを告げているようなのだ。
これについて、『British Journal of Ophthalmology』(2022年1月18日付)に掲載された研究では、こう述べられている。
網膜年齢の差と非心血管/非がん死亡率との有意な関連性は、このところ増えつつある目と脳との関連性を示唆する証拠とあわせて、網膜は神経疾患の『窓』であるという見解を裏付けているかもしれない。・ただし網膜と脳・血管との関連性は解明されず
ただし、研究期間中に亡くなった人たちの中に、認知症だった人は20人しかいなかった。そのため、網膜に現れた老化サインと脳の疾患を結びつけることはできていない。
また、最近では心血管系の疾患で亡くなる人が減少している点も指摘されている。