幸せの象徴のはずが……。別れのきっかけとなった“憧れのもの” (3/3ページ)
自分でも支離滅裂なのはわかっているが、このチャンスを逃したら誰からも一生ペアリングをもらえないかもしれない。そんなのイヤだ。私は恥を忍んで懇願した。
「え? いやそういうのは買えないよ……」 「どうして? お金は私が出すから!」 「いや、そういうものは両思い同士が買うんだよ」 「もう私のことは好きじゃないのおおおおお!?」
あの面倒くさそうな彼の顔は一生忘れられない。
その後、彼には連絡先を全てブロックされ、半ば強制的に破局となった。もちろんペアリングは買ってもらえなかった。
■イタい恋から得た教訓「形だけにこだわるな! 交際は人に見せつけるものじゃない」
まぁここまでペアリングに執着する女も珍しいでしょうが、「私もペアリングに憧れた時期あったなぁ……」なんて仲間、きっといる……よね?
当時はとにかく「私はぼっちじゃない!」「彼氏の存在を自慢したい!」って気持ちが強かったんですよね。その点、指輪って愛の象徴だし、周囲に見せつけるにはうってつけだったんです。ちょうどその時、“リア充”“勝ち組・負け組”って言葉が流行っていたのも大きかった気がします。
でも交際って周囲に見せつけても意味無いし、ペアリングがあるからラブラブなわけでもない。むしろ「相手の好意が分からない時ほど、人は物や形にすがってしまうんだな」とこの恋で学びました。
今はよりSNSが発達しているからこそ、いかに幸せに見えるかを気にしがちですが……。実際はふたりのペースで愛を育めたらそれで充分なんですよね。
とはいえ、後にも先にもペアリングに執着したのはあの時だけだなぁ。これからは「結婚指輪がほしい!」になるんですかね……。私の左手薬指、まだ空いてますよ?
(文・和、イラスト・菜々子)