プロ棋士・鈴木大介【人間力】インタビュー「AIによる研究が主流になっても、将棋には“個性”が大事。個性あふれる将棋を指せなければ、プロとは言えない」 (2/2ページ)

日刊大衆

 特に、今の将棋界はAIによる研究が主流になり、棋士がAIの判断を重視するあまり、持ち前の個性を出しづらくなっている傾向があります。もちろん時代の流れに対応することは必要ですし、技術の向上を怠っていては、勝利することはできません。

 ただ、その一方で、誰が見てもその棋士だと分かるような、個性あふれる将棋を指せなければ、プロとは言えないのも事実です。

 私自身、棋士人生の中で、そうした姿勢を心掛けてきました。それが、タイトル戦への挑戦(竜王、棋聖各1回)や、九段昇段に結びついたのではないかと思っています。

 今後も、その姿勢を変えるつもりはありませんが、将棋に関しては、2017年に将棋連盟の理事に就任してから、その業務に追われるようになり、プレイヤーとして、将棋に打ち込む時間が減ってしまった面があります。だから今は、もう一度、自分の将棋を見つめ直したいと思っているんです。AIも含め、しっかりと将棋の勉強をしたいですね。

 今の僕にとって、麻雀はあくまでも趣味ですが、2019年には麻雀界最高峰のタイトル戦「麻雀最強戦」で優勝し、棋士として初めて、「最強位」のタイトルを獲得することができました。

 最近は、麻雀ブームによって大会が増え、全国各地で地区予選が開催されるようになっています。5年後か10年後か分かりませんけど、いつの日か旅行しながら、そうした大会の予選に出て、楽しみながら麻雀を打ってみたいなと思っています。

鈴木大介(すずき・だいすけ)
1974年、東京都生まれ。1986年、小学6年生のときに第11回小学生将棋名人戦で優勝し、奨励会に入る。1994年、20歳でプロの棋士となり、2017年には九段昇段。同年から日本将棋連盟の常務理事を務めている。また、麻雀の強豪としても知られ、2019年には、プロ・アマ問わず、数多くの実力者が集う麻雀界最高峰のタイトル戦「麻雀最強戦」で、優勝を果たしている。

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