ナノ粒子で睾丸を加熱。新たな男性用避妊法 (2/4ページ)

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・紆余曲折の末開発されたナノロット注入法
 中国科学技術大学のグループによる2013年の初期の研究では、マウスの睾丸に直接ナノ粒子を注入して、その避妊効果が確かめられた。

 ナノ粒子は、金の原子で作られた長い棒状の「ナノロッド」を、ポリマー鎖でコーティングしたものだ。

 これを睾丸に注入して、外部から赤外線を照射。するとナノロッドは47~45度にまで加熱され、睾丸を温めることができた。

 ここまでは良かったのだが、赤外線でマウスの睾丸を火傷させてしまっていた。

 おそらくマウスは苦痛を感じていたはずで、人間ならとんでもないことになる。そこで、別の方法が模索されることになった。

 マウスさん、本当にごめんなさいだ。

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 そこで2021年7月、同じ研究グループによって最新の方法が開発された。

 今回は金のナノロッドの代わりに、クエン酸でコーティングされた酸化鉄ナノロッドが使われている。

 これをマウスの静脈に注射し、それから睾丸に磁石を当てがう。すると睾丸に鉄ナノロッドが集まってくる(なお、この作業は1日4時間、1~4日ほど繰り返された)。

 それから睾丸にコイルを巻き付け、電流を流す。すると磁力が発生して、ナノロッドを加熱させる。こうして睾丸を人肌より少し暖かい、37~42度に温めることができた。

 ちょうどいい塩梅に温められた睾丸は萎縮して、生殖力が低下する。

 45度以上に加熱しなければ、施術から30~60日で生殖力は回復する。
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