視覚障がい者の目の代わりになってくれる、赤外線3Dカメラ内蔵の歩行支援ゴーグル

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視覚障がい者の目の代わりになってくれる、赤外線3Dカメラ内蔵の歩行支援ゴーグル
視覚障がい者の目の代わりになってくれる、赤外線3Dカメラ内蔵の歩行支援ゴーグル

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 まるでマーベル作品『X-MEN』に登場するサイクロップスがかけているゴーグルそっくりだが、破壊光線を発射するわけではない。

 このゴーグルは、目の見えない人にビジョンをもたらし、自由に歩き回る為に開発されたものだ。

 赤外線3Dカメラが内蔵されており、それでゲームのミニマップのようなものを作成して、視覚障がい者の移動をアシストしてくれるという。

・赤外線で立体画像を撮影しミニマップを作成する歩行支援ゴーグル
 視覚障がい者が手軽に使える歩行補助ツールといえば、杖が一般的だ。だが杖ですぐ近くにあるものを感じることはできても、遠くにあるものまではわからない。

 盲導犬がいればかなり強力な助っ人となるが、盲導犬の数は限られている。

 そこで、ミュンヘン工科大学(ドイツ)のグループは、赤外線3Dカメラで立体画像を撮影し、周囲のミニマップを作成する歩行支援ゴーグルを開発した。

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image credit:Manuel Zahn / Armaghan Ahmad Khan

 当然、視覚障がい者にミニマップは見えないし、それが表示されるわけでもない。かわりにぶるぶる震えるアームバンドンの振動を介して、ミニマップを感じられるようになっている。

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image credit:Manuel Zahn / Armaghan Ahmad Khan

 アームバンドには、小型バイブレーターが5行5列で配置されており、これがさまざまなパターンで振動し、障害物の位置や距離を伝えてくる。

 たとえば障害物へ向かって歩けば、振動が徐々に強くなって、そちらに接近していることがわかるといった具合だ。

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image credit:Manuel Zahn / Armaghan Ahmad Khan

・ゲームの世界を散策する感覚で歩行をアシスト
 ゴーグルの有効性を確かめた実験では、参加者5人全員が、障害物が設置されたコースを一発で通り抜けることができたとのこと。

 ずっと使っていれば使い方にも慣れるようで、トライアルを3回繰り返した後には、さらにスムーズに通り抜けられるようになったそうだ。

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image credit:Manuel Zahn / Armaghan Ahmad Khan

 ゲーム業界ではマイクロソフトの「Kinect」のように、人間の動きを検出する周辺機器がある。

 しかし今回の補助ゴーグルに内蔵されているカメラは、それよりも小さく、目立たず、しかも安く作成できるそうだ。また赤外線なので真っ暗な夜でも使えるというメリットもある。

 ゲームのミニマップを頼りに世界を散策する気分も味わえるなら、勇者気分で歩行も楽しくなるかもしれない。

 この研究の未査読版は、現在『arXiv』(2022年1月12日付)で閲覧できる。

References:Obstacle avoidance for blind people using a 3D camera and a haptic feedback sleeve / New Device Lets People Who Are Blind “See” in Infrared / written by hiroching / edited by parumo


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