平安時代、数カ月間の無断欠勤で叱られた「不良貴族」の言い訳がトンデモ過ぎる件 (2/3ページ)
「いくら何でも怠慢すぎる!もう堪忍ならない!」
度重なる催促にも応じない二人に、とうとう堪忍袋の緒が切れた当局は、この事態を藤原道長(ふじわらの みちなが)に報告しました。
さっそく蔵人たちが問責の使者に派遣され、理由をただしたところ、返って来たのはこんな答え。
「いやぁ、出仕したいのはやまやまなんです……でも、どうしても日次(ひなみ。日柄)が悪くてですね。ハイ」
まったく言うも言ったり、最初の一週間くらいならいざ知らず、縁起のいい日取りなんて今までいくらでもあったでしょうに。
「いえ。そうは仰いますが、そういう日に限って『我が家から検非違使庁の方角は縁起が悪い』と占いが出てしまうんですよ……もうホント、困っちゃいますよね」

「占いの結果『本日の出勤は凶』と出ておりますな」「そりゃ残念だなぁ」
まるでこっちこそ被害者なんだと言わんばかりのふてぶてしさに、当局は怒りのゲージが吹っ切れるやら呆れるやら。
「だったら方違え(かたたがえ)でも何でもやって、明日から這ってでも出仕しろ!」
……とまで言ったかどうかはともかく、道長にしても吉凶はおろそかに出来ません。平安時代とは、そういう時代でした。
結局、二人の処罰については有耶無耶のままになっています(流石に何もお咎めなしとは思えませんが)。
終わりに以上、とある新任検非違使のトンデモエピソードを紹介しました。