タコは「宇宙から来たエイリアン」!?驚きの科学論文が掲載される (1/2ページ)
宇宙人といえば、最近ではグレイ型エイリアンが主流になっているが、一昔前はタコ型宇宙人の姿が代表格だった。これはイギリスのSF作家H・G・ウェルズが書いた小説「宇宙戦争」に登場する火星人の姿に由来しているところが大きい。作中では、火星の重力が地球より小さいため、体を支える構造が軟弱であると描写されており、挿し絵でも発達した頭に貧弱な手足を持つタコに似た姿で描かれるようになった。なお、ウェルズ自身は風船のように大きな頭に、手以外の器官が退化した姿のスケッチを残しており、腕や足に該当する部分は非常に短くなっている。
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ともあれ、宇宙人の姿=タコやイカのような姿、というのはかなり昔から多くの人が抱いてきたイメージだ。だが、実際に「タコは他の惑星で進化した宇宙生物の可能性がある」という論文が雑誌に掲載されて注目を集めている。
この奇妙な説は、科学雑誌『Progress in Biophysics and Molecular Biology』に掲載された論文『Cambrian Explosion Cause of Terrestrial or Cosmic?』で発表されたものだ。
オーストラリアの分子免疫学者エドワード・J・スティール氏率いる研究チームは、タコやイカといった頭足類が、火山の噴火や隕石の衝突によって宇宙空間に吹き飛ばされ、一種の仮死状態に陥って何十億キロも移動した可能性があるとしている。これは「生命のもととなる物質や、単細胞生物が地球に接近した彗星によってもたらされた」というパンスペルミア説よりさらに飛躍したものだ。
実際、論文の大部分はパンスペルミア説に割かれており、地球に生息する「最強の耐性を持つ微生物」のクマムシを引き合いに出して「微生物ないしは該当する生命体が、太陽系の外から地球まで彗星などの天体によって運ばれる」ことについて述べている。クマムシは「乾眠」という特殊な状況になることで、他の生命体なら死んでしまうような環境でも生き延びることが判明している。