なみじょ独占インタビュー【第5回】出口舞有子選手の巻「青山女子短大卒の異色美女レーサーの知られざる素顔とは?」

普段、過酷な「勝負の世界」で活躍している女性は、いったいどんな私生活を送っているんだろうか。そんな素朴な素朴な謎を解明すべく、日刊大衆ボートレース漫画「なみじょチーム」が現役の女子ボートレーサーにインタビューをしてきました。
今回のゲストは愛知支部の出口舞有子選手。青山学院女子短期大学からボートレースの世界に飛び込んだ異色の経歴の持ち主です。まずは出口選手のプロフィールをご紹介しましょう。
【出口舞有子選手プロフィール】
出口舞有子(でぐちまあこ)
生年月日=1992年12月11日
身長=158センチ
体重=48キロ
血液型=O型
支部=愛知支部
出身地=愛知県
登録期=117期
級別=B2級
それでは出口選手にお話を聞いていきましょう。
――出口選手はどちらかといえばボートの世界とはあまり縁がない東京の青山学院女子短期大学ご出身ですが、いったいどのような経緯でボートレーサーになろうと思ったんですか?(なみじょ編集部=以下同)
「実は、もともと私に『ボートレーサーになれば?』って勧めたのは母なんです」(出口選手=以下同)
――えっ? お母様が? お母様はボートの関係者ですか?
「いいえ。関係者ではありません。ただ、母のOL時代の勤め先が『ボートレース津』の近くにあったんです」
――ああ、なるほどぉ。職場がボートレース場に近かったから、いつも観戦に行ってたわけですね。つまり、お母さんがボートレースファンだったから、出口さんにも選手になるように勧めたということですか。
「いいえ違います。母はボートレース場には一度も行ったことがありませんでした」
――あれ? それじゃあ、なぜ自分の娘にボートレーサーを勧めたんですか?
「職場の近くに母がよく利用する定食屋さんがあったんですが、そこにはボートレーサーもよく来ていて、かなり豪華なメニューを注文していたそうです。それを見て母はボートレーサーという職業に憧れを抱いたみたいですね」
――なんと! つまりお母様は定食屋でのボートレーサーたちの羽振りの良さを見て、娘にもボートレーサーになることを勧めたということですか?
「そういうことになります」
――がーん。ちなみにお母様が出口選手にボートレーサーになるように勧めたのはいつ頃のことだったんですか?
「私が中学3年生のときです。その時に実際に母と一緒にボートレースを見に行って、私もカッコイイなって思いました」
――そうでしたか。でも、その後も大学にまで進学しているところをみると、すぐさま「ボートレーサーになろう」とは思わなかったわけですね。
「はい。ボートレーサーになりたいなって気持ちは絶えず頭の片隅にあったんですが中学・高校時代は『もう少し遊びたい』っていう気持ちのほうが勝ってしまいました」
――なるほど。それで大学を卒業してから晴れてボートレーサーの道に進んだんですね。話は変わりますが、出口選手の現在のご趣味はなんですか?
「ゴルフです」
――そういえば愛知支部の方はゴルフを趣味にされている方が多いですよね。出口選手も同じ支部の選手に誘われたのがきっかけですか?
「いいえ。私の場合は母がゴルフスクールに通いたいというので、そのお供で行くようになったのがきっかけでした」
――またしてもお母様! 出口選手は人生の大事な場面では、ちょいちょいお母様が登場しますね。では、オフの日はお母様と一緒にゴルフを楽しんでいるんですか?
「いえいえ。私はだいたい先輩と一緒に行ってます」
――あれ? お母様は?
「母は母で友達と一緒に行ってるみたいですよ」
――なんとまあ。きっかけはお母様でも、その後はお互いに干渉し合わないというのが出口家のスタイルなんですかね。ちなみに、ゴルフとボートに何か共通点みたいなものはあったりするんですか?
「うーん。そうですねぇ、強いていえば両方ともメンタルが大事かもしれません。ゴルフって練習でできていたことが本番でできなくなっちゃうことが結構あるんですよ。そういう時にあまりイライラしないほうがいいっていうことをゴルフを通じて学びましたね」
――つまり、ゴルフを始めるようになってからは、ボートが動かなくてもイライラしないようになったということですか?
「どうでしょう。うまくいかない時には、いったん冷静になって考えられるようになったかな。いや、なってないかも。まだよくわからないです」
――ゴルフもボートもますます精進が必要ということですね。ゴルフ以外でこれからやってみたいことはありますか?
「お金の勉強をしてみたいですね」
――具体的にはお金のどんな勉強ですか?
「まだぼんやりとしているんですけど、株式投資的なものですね。単純に世の中でお金がどのように動いているのかの仕組みを知りたいんです」
――素晴らしい。コツコツ勉強していけば将来は起業家も夢ではないですね。
「いやまだ全然です。最近、お金や経済の本を読むようになったんですけど、あんまりよく理解ができてないし、読むペースもめっちゃ遅いんです。でも、自分の中で『あーそうだったんだ』って気づいた時にはすごく楽しいですね」
――なるほど。身近なお金の流れがわかると確かに楽しいですよね。それに経済に強いと周囲から頼もしく見られたりもします。それを踏まえて、ここでちょっと変化球的な質問なんですけど、出口選手はどんなタイプの男性が好きですか?
「容姿の良し悪しはさておき、やっぱり稼いでいる人は魅力的に見えますよね。それでいてさりげない優しさがあったりすれば最高です」
――さりげない優しさと申しますと?
「重たい荷物をすっと持ってくれたり、ドアをさっと開けたりしてくれたりするんですけど、気がついたらもうどこかに行っちゃっているようなタイプの優しさですね」
――わざとらしいのはダメですか?
「一般的にはダメじゃないかもしれませんが、私は優しさが自然に身についている人のほうが好きです」
――もし、出口選手がボートレーサーになってなかったら何をしていたと思いますか?
「海外に行くのが好きなので、外国に移住して仕事をしていたかもしれませんね」
――一番好きな国はどこですか?
「タイです。何回か行ったことがあるんですが、雰囲気もご飯も大好きです」
――最後に、最近あった面白い話を教えてください。
「蒲郡に『勝ガマ』っていうYouTubeチャンネルがあるんですけど、年末にその番組内で藤原菜希さんと一緒にリモート水神祭をしたことです」
――水神祭というと優勝した選手や初勝利をあげた新人選手が水の中に飛び込むアレですよね? リモートというのはあまり聞いたことがありませんが。
「はい。番組史上初めてだといってました。ちなみに水温は2度でしたね」
――2度! 凍る寸前の水温じゃないですか。ちなみに優勝したのは出口選手ですか? それとも藤原選手?
「松尾夏海選手です。優勝した本人は不在だったんですが、初優勝だったんでリモートという形で藤原さんと2人でお祝いしてあげたんです」
――なるほど。つまりビデオレター的な水神祭だったんですね。しかし、だからといって真冬のレース場に飛び込むなんて凄まじいですね。
「はい。めちゃくちゃ寒かったです。でもめちゃくちゃ楽しかったです」
なお、出口選手と藤原選手のリモート水神祭の様子はボートレース蒲郡のYouTubeチャンネル『勝ガマ』で現在でも視聴できるようです。
また、これは追加のエピソードですが、出口選手はレースの前に毎回、舟の上で屈伸しながら大きな口を開けることが勝利に向けてのジンクスだそうです。なんでも一度、それをするのを忘れたことがあって、その時は待機行動中にソワソワしてたんだとか。
ちなみに今後、漫画の『なみじょ』の中でも出口選手が登場する予定ですのでお楽しみに!
出口選手この度は色々と教えていただきありがとうございました。
【出口舞有子選手の今後の出場予定】
2022年2月10日~2月15日:ボートレース唐津『G3オールレディースゾンビランドサガワラスボターンC』
https://www.boatrace.jp/owpc/pc/race/assen?jcd=23&hd=20220210
2022年3月5日~3月10日:ボートレース福岡『ニッカン・コム杯』
https://www.boatrace.jp/owpc/pc/race/assen?jcd=22&hd=20220305