気持ちはわかるけども。有名絵画に目を描いてしまったロシアの警備員が解雇される

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気持ちはわかるけども。有名絵画に目を描いてしまったロシアの警備員が解雇される
気持ちはわかるけども。有名絵画に目を描いてしまったロシアの警備員が解雇される

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image credit:twitter/Euronews Culture

 その絵画は、ロシアの前衛芸術家、アンナ・レポルスカヤの「Three Figures」と題された作品だ。3人の人物が描かれているが顔だけで目も鼻も口もない。

 そこにカオナシがいれば、目を描きたくなってしまう気持ちはわかる。だが有名絵画で展示中であるのだから、やってはならない。

 ところがそれをやらかしちゃった人物がいる。この日が初仕事だったという警備員だ。

 警察の調査の結果、目を描いたことがバレた警備員は解雇となっており、現在絵画は専門家による修正作業が行われているという。

・勤務初日の警備員、有名絵画に落書き
 去年12月7日、ロシア中西部スヴェルドロフスク州エカテリンブルク市内にあるボリス・エリツィンセンター内に展示されていた作品に落書きされるという事件が起きた。

 それはロシアの前衛芸術家アンナ・レポルスカヤ(1900-1982)の『Three Figures(3人の人物)』という作品で1932年から1934年に描かれたものだ。

 モスクワのトレチャコフ美術館コレクションの1つだが、エリツィン・センターのギャラリー内で「非客観性としての世界」とテーマ付けられた展示会に出展されていた。  アンナ・レポルスカヤは、有名な画家カジミール・マレーヴィチ(1879-1935)の教え子で、主に美術的磁器の達人としても知られている。

 レポルスカヤの作品の多くは、トレチャコフ美術館だけでなく、サンクトペテルブルクのロシア美術館などにも置かれているほど人気が高い。

 Three Figuresには、顔のない3人の人物が描かれている。だが、そのうちの2人に、民間会社から派遣されていた60代の警備員が勤務初日に、ボールペンで目を描いてしまったのだ。  発覚した当初、同センターは12月20日に警察に被害を通報。しかし、エカテリンブルク内務省は、被害が「取るに足らないこと」と判断し、告発を拒否したようだ。

 そこで、文化省が後に検察庁に苦情を申し立てたところ、ようやく今年2月になって警察が「器物破損」容疑で調査を開始した。

 2月8日、エリツィン・センターは絵画に落書きをした警備員の身元が特定できたことを発表し、警備会社はその警備員を解雇したことを明らかにした。 ・絵画の価値は1億円以上。なぜこんなことを?
 落書きが発覚した絵画は、直ちにトレチャコフ美術館へと戻され修復作業が開始された。。

 トレチャコフ美術館の修復専門家は、ボールペンのインクがペイント層にわずかに浸透してはいるが、幸いにも強い圧力をかけずに描いたため、修正が可能とみているようだ。

 この絵画がどれほどの価値があるのかは明らかにされていないが、7500万ルーブル(約1億4000万円)もの保険がかけられてあり、1億円以上とみられている。

 また、修理にかかる費用は25万ルーブル(約38万円)と見積もられている。

 エリツィン・センターの展示会キュレーターであるアンナ・レシュトキナさんは、このように話している。
警備員は、当センターのロゴが入ったボールペンで、絵画を破損しました。今のところ動機は不明ですが、正気の状態で行ったとみています。
 そこにカオナシがあったらつい目を描きたくなってしまう気持ちはわかるが、勤務中だし展示品である。なぜ警備員はその衝動を抑えられなかったのだろう?

 この事件の後、同センターは展示会の残りの作品に、保護スクリーンを取り付けたということだ。

 地元警察は、この破壊行為に対して有罪判決が下れば、4万ルーブル(約61000円)の罰金と、最高3か月間の懲役刑が科せられる可能性があると述べている。

References:Russian painting worth €1 million vandalised by 'bored' security guard | Euronews / written by Scarlet / edited by parumo


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