ジャニーズWEST重岡大毅が「大好きな“スシロー”」で見せる無邪気な笑顔
第104回「スシロー」
アイドルだって飯を食う。アイドルもやがてパパやママになる。10年前には関ジャニ∞の錦戸亮が一般人のシングルマザーと極秘婚をするという設定の、『パパドル』(TBS系)なんてドラマもあった。1987年放映の中山美穂主演『ママはアイドル!』(TBS系)の性別を入れ替えただけだが、男性アイドル上位時代を象徴するような内容だったし、いっそう現実味も感じられた。
アイドルが一般(たまにタレント)のパパの株を上げようと助っ人をするいう、面白い企画意図のバラエティもある。ジャニーズWEST出演のTBS系『パパジャニWEST』だ。
元々はParaviの配信番組として2019年4月に始まったが、20年6月から地上波でレギュラー放送されるようになり、21年11月17日放送回からそんなコンセプトが固まった。題して「あの顔が見たい!パパジャニ クレイジーハッピー大作戦」。“あの顔”とは動画サイトなどでよく見かける、「子どもたちがサプライズに喜ぶ」顔のことだ。
■回転寿司フリーク
同月23日放送では、回転寿司が大好きな4歳のハルトくんのために作戦を展開。キッチンからリビングにかけプラレールで巨大回転寿司のレーンを作り、ネタのカンパチとマダイは実地で釣り、人気回転寿司スシローで子どもに人気のレシピを習った上で、サプライズでスペシャル寿司を提供した。
ここで自らの回転寿司フリークぶりを曝け出したのが重岡大毅だ。重岡は祖父の家で「手動回転寿司」も楽しんだそうで、番組前半の作戦会議の場で経験談を披露。メンバー7人はレーン作り、釣り、調理の3班に分かれたが、重岡はレーン組だった。
童心に返って嬉々としてプラレールを組み立てる重岡だが、途中お約束のハプニングもあったりと、なかなかよく構成された番組だ。天の声っぽいナレーションを「ずん」の飯尾和樹が担当しているのだが、メンバーとの掛け合いも息が合っている。
■「スシロー」で遭遇にファン歓喜
番組で協力を得たスシローは、実は重岡お気に入りの回転寿司。「ジャニーズTwitterまとめ」サイトによると、14年10月に「ジャニーズWESTの重岡大毅とスシローで遭遇ワロタwwwwwwww」という投稿があり、そこから大いにジャス民(ジャニーズWESTファン)も湧いたようだ。
「関西ジャニーズjrの金内くんと向井くんに会った! あとWESTの重岡くんにも! スシローになぜかきてた♡」
「みんなつなぎをたらしてて、重岡くんが赤で金内くんが黄色で向井くんが青やった!上はみんなしましまやった♡スシロー行ってよかったー!」
「重岡またスシローいたのwwwwwwwwwwwww スシロー好きだねwwwwwwwwwwwww ツナサラダ食べたかなwwwwwwwwwwwww」
「海老制覇してる重岡くん見たかったね。」
「今、スシローでジャニーズWESTの重岡くんと関西ジャニーズjrの金内くんと向井くんに会いました♡しかも帰るときにじーっと見ていたら重岡くんが『重岡です』ってゆってくれました!興奮しすぎてやばかったです!」
■エビ嫌い!?
どうも当時NHK関西ローカルで放送していた、『週末応援ナビ☆あほやねん!すきやねん!』内の「関西ジャニーズのスゴ技チャレンジ」のロケで来ていたらしい。ちなみに「海老制覇してる」というコメントはおちょくりで、重岡は海老が大の苦手。
「テレビドガッチ」での番組プロデューサーへのインタビュー(20年6月25日掲載)によれば、“大作戦”に固定する前の放送では、子どもに落ちた海老を拾ってもらったり、子供は克服した苦手なキュウリを“重岡パパ”はできなかったりしたんだとか。
「メンバーの中で一番子供っぽい一面も持っています」とも番組P。寿司は確かに好物らしいが、さすがにツナサラダ巻きからは卒業したろうか。コロナ禍のステイ・ホーム期には、お気に入りの食材のニラを使った料理ばかり自炊していたとか。
TBS系『ぴったんこカンカンSP』(21年07月17日放送回)では祖父直伝という、豚とニラともやし炒めを調理してみせた。だったら、岡山名産の黄ニラ寿司もぜひ試してほしいものだ。最近のスシローは商品開発力が半端ないので、メニューに取り入れる可能性もある?
■おかんが…
「またいたの」と書かれているように、重岡は時々スシローに出没し、母親とランチしていたところも目撃されたとか。テレビやラジオで名前も「かずこ」と明かしている重岡の母は、また典型的な“大阪(重岡は兵庫の川西出身だから関西)おかん”という。
スーパーでいつも大きな声で「大毅!大毅!」と呼ぶのに閉口し、「いちおうジャニーズやし、あんま大きい声で直に名前を呼ばんといて」と頼むと、おかんはぶち切れ、今度は「おい、小僧!」とさらに大声で呼んだんだそう。
そんなおかんと連れ添って買い物に出かけては、食事も共にしていると聞くと、ちょっと羨ましい思いも。重岡は17年6月の「ザ・テレビジョン」web版の取材にも、「最近あらためて感じるのは朝ご飯。オカンのご飯を食べると、やっぱ家族っていいな~って思う。母の日には『きょう母の日らしいな!』って軽くメールを送ったで」と答えている。きっと今ではもう、しょっちゅう高級寿司をおかんにゴチし、親孝行もしていそうだが、たまには原点回帰で、スシローでツナサラダ巻きも乙なもんだろう。
(取材・文=鈴木隆祐)