【お寺の雑学】門前によくあるアノ石碑「禁葷酒」いったい何を禁じてるの? (3/3ページ)

Japaaan

「山門に入るを許さずというなら、裏の塀から持ち込もうか」

「いや、ここは法然(ほうねん)上人の『百四十五箇条問答』を引き合いにだそう」

法然上人(画像:Wikipedia)

一、にら、葱(き)、ひる、ししをくいて、香(こう)失せせ候わずとも、つねに念仏は申し候(そうらう)べきやらん。
答(こたう)。念仏はなににもさわらぬ事にて候。

※法然上人『百四十五箇条問答』より

【意訳】

問:ニラやネギ、ノビルや肉(しし)を食って、その口臭が失せない状態であっても、念仏を唱えることに意味はあるでしょうか。

答:はい。念仏にはいかなるものにも妨げられない功徳があります。

……酒をかっ喰らい、肉やネギをむさぼり喰らったその口であっても、ただ南無阿弥陀仏とさえ唱えれば救われる……そういう大らかさが浄土宗の人気を支えたのでしょう。

ちなみに龍寶寺は曹洞宗(禅宗)。

しかし「禁葷酒」とあるのはたいてい他宗の寺院。修行の邪魔にならぬよう、生臭物の持ち込みなどは控えるようにしたいですね。

※参考文献:

石上善應 訳『一百四十五箇条問答 法然が教えるはじめての仏教』ちくま学芸文庫、2017年7月 吉村昇洋『精進料理考』春秋社、2019年8月

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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