草なぎ剛ほか、次々とジャニーズを育てた「デニーズ」の肉メニュー!

日刊大衆

草なぎ剛
草なぎ剛

第106回「デニーズ」

 アイドルだって飯を食う。ジャニーズ男子はみんなファミレス好きだ。若手のうちはファミレスでの目撃談が多い。テレビや自身のYouTube番組でも、よくファミレスを舞台に、「帰れま10」みたいな企画を展開している。なぜかといえば、19年に亡くなった総帥ジャニー喜多川氏がデニーズを偏愛していたからだ。

 Kis-My-Ft2北山宏光が以前ラジオ番組で、「Jr.の子が、ジャニーさんに『うまい料理屋あんだよ』と言われて、連れて行かれたところがデニーズだった」とネタにしているが、これはもはやジャニーズ内では伝説のリアルギャク。少年隊では錦織一清も雑誌のインタビューで同じ話をしたというし、16年3月26日に放送されたラジオ『V6 Next Generation』(JFN系)では、V6の井ノ原快彦坂本昌行長野博が、やはりジャニーさんとのデニーズ体験を披露している。

■ネイティブ仕込みの「メキシカンドリア」

 決め台詞は「ユー、好きなもん食べちゃいなよ」。元SMAPのメンバーも同様だし、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、A.B.C-Zなど多くが駆け出しの頃、ジャニーさんに連れられた思い出を語っているようだ。16年7月25日深夜放送のラジオ『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)では、堂本剛がジャニーさんとのデニーズエピソードを明かした。

 リスナーからの「見るたびに、このことを思い出してしまうというような食べ物ってありますか?」という質問に、剛は「メキシカンドリアをメニューで見つける度に、ジャニーさんとのエピソードを思い出す」と回答。そこでジャニーさんはメキシカンドリアを注文したが、あまりの発音のよさに店員が聞き取れず困り果てたのだとか。

 「発音ええなあ……って、そこだけでまずおもろかったのに、それに対して、(店員さんが)『はい?』って」。剛には「マクソンドルネールソン」と聞こえたそうで、「メキシカンドリア見るとマクソンドルネールソン思い出しますね」という。ジャニーさんはアメリカ育ちの日系2世。発音はネイティブだし、食の好みもアメリカンなのだ。しかし、このデニーズ名物はぼくも愛してやまなかったが、たまに復活はしても、レギュラーメニューから消えて久しい……。

 ジャニーさんは終生、ジャンク好きなアメリカン・キッズだったのだろう。『週刊女性』(19年7月30日号)の伝えるところによると、ジャニーさんは「育ちざかりの男の子たちが喜ぶものを熟知していた」。ジャニーさんが持ち込む差し入れもごく庶民的で、「いつもジャンクフード」だったとか(某テレビ局関係者の回想)。「両手いっぱいに、コンビニのスナック菓子やチョコ、ハンバーガー、フライドポテトなどを抱えて」きたそうな。

■デニーズに行くとCDデビューができる!?

 ファミレスは家族や友人が何の気兼ねもなく使え、好みのものを食べながらだべるには最高の環境だ。Kis-My-Ft2の北山は、ジャニーさんが「Jr.たちはどんなものを注文するか、話しているときの様子・内容はどうか、誰がトークを回しているか」など、メンバーの個性を食事の場で見定めるには格好の場とも分析している。

 だから、ジャニーズJr.の間では、デニーズに行くとCDデビューができる、グループ結成に至る、プッシュされるなど、ジンクスだけがひとり歩きしたほどなのだ。逆にプッシュするつもりのない男子は高級店に連れて行ったらしい。

 17年3月17日には関ジャニ∞のメンバーが映画『スパイダーマン:ホームカミング』のジャパンアンバサダー就任式に出席。同作の主人公が15歳の高校生なのにちなみ、メンバーが当時のエピソードを紹介する中、横山裕が「15歳でジャニーズ事務所に入って初めて東京に来て、ジャニーさんにファミレスに連れて行ってもらうのが嬉しかった」と語っている。横山はそこで、「ジャニーさんはファミレスが好き。『ファミレスはなんでも食えるから1番いいんだよ』って」と当人の口調をまねて笑いを誘った。

■「おじさん、少年隊に会ったことある?」

 元NEWS内博貴もまだ関西ジャニーズJr.の研修生だった16歳の時、「世界一おいしいステーキを食べに連れて行ってあげるよ」と言われ、デニーズに案内されたそうだが、20年9月には草なぎ剛が『ぴったんこカン・カン』(TBS系)のロケで南青山店を訪れている。そして、そこで「思い出の特大」のサーロインステーキ~たまねぎソース~を食べている(放送は10月2日)。

 草なぎは中1で埼玉・春日部から初上京した日に六本木まで来て、テレビ朝日のリハーサル室でジャニーさんと会った。草なぎは少年隊に憧れていたが、当のジャニーさんが事務所社長とも知らず、こんな質問をしてしまったという。「おじさん、少年隊に会ったことある?」。

 そして、連れて来られたデニーズ南青山店も当時はオープンしたて。以降、何度もジャニーさんと訪れては、食べ盛りの胃袋を肉で満たした。

 草なぎはデニーズで旧友と30年ぶりに再会する場面を撮影。乾杯もしたからか、よほど機嫌がよかったのだろう。ロケの模様はフライデーされたが、そこで「♪トゥナイヤヤヤヤティア~」と、草なぎが『仮面舞踏会』を口ずさみながらこっそり踊る姿がバッチリ収められている。

■デニーズは味も接客も一流

 最近、ファミレスでランチをした流れで、リモート打ち合わせや取材をする機会が立て続いた。ファミレスは17時ぐらいまでランチを提供するし、広々として快適だし、ウェイトレスやもずっと放っておいてくれるので、旨いまずいを問わなければ、ノマド仕事には打ってつけと、今さらながら思った。

 デニーズは味も接客も中では一流で、ロイヤルホストほど値段も高くない。朝昼晩どの時間帯に利用しても、コスパが高いなぁと唸らされる。ずっと続くコロナ禍で、いつものように19時前後から飲み会をしたところで、居酒屋はあっという間に閉店だ。だったら、ファミレスの遅昼でハッピーアワーをほんのり楽しんだほうが利口だ。

 デニーズのある日の日替わりランチメニューはハンバーグに春巻きのセット。大盛り無料のライスを食べ切れるのか、というおかずの量ではあったが、5歳児の握り拳サイズのハンバーグはやはり旨味が違う。ジューシーいう名のゆるゆるさはなく、肉団子のハードさなのだが噛み締めるたびに味わいが口内に広がるのだ。結局は味噌汁もつけず、てんこ盛りの米も片づいた。ジャニーさん曰く、「僕はデニーズのハンバーグが日本でいちばんおいしい」。かどうかはさておき、日本一コスパが高いかもしれない。

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