フナ寿司、バッテラなど続々!「絶対食べたいご当地寿司」日本全国47都道府県のオススメを網羅
特別な日に食べたいものといえば、やはり「寿司」。にぎりや回転寿司もいいが、日本各地には、ご当地ならではの寿司が多数存在し、地元民に愛されている。
今回は、そんなご当地寿司の中から、『週刊大衆』編集部の「日本大衆メシ審議委員会(JMTC)」が、ぜひとも食べたい逸品をリストアップ。本文では、上位十傑を紹介する。
まず、第10位は、滋賀県のフナ寿司。魚を、塩とごはんで乳酸発酵させる“なれ寿司”の一種で、全国的にも有名な一品だ。
郷土寿司研究の第一人者で、『清水すしミュージアム』名誉館長でもある愛知淑徳大学教授の日比野光敏氏は、こう解説する。
「フナ寿司は、なれ寿司の中でも特に歴史のある食べ物。2年から、長いものでは4年をかけて長期熟成をさせるのが特徴で、まるでブルーチーズのような芳醇で深いうまみがあります」
その楽しみ方も、一般的な寿司とは一線を画す。
「風味豊かな身は、日本酒と相性抜群。伝統的な製法で手間と時間をかけるため価格は高めですが、ぜいたくな肴を探している人にはオススメです。近江地方ではハレの日に食べるごちそうでもあります」(前同)
続いて第9位は、長崎県の蒸し寿司。創業150年を超える老舗『吉宗』(長崎市)が考案した名物で、“ぬく寿司”と呼ばれる、温かいバラちらしの一種だ。
「茶碗蒸しとの“夫婦蒸し”セットで食べるのが定番。温かい酢飯の酸味と、そぼろや錦糸玉子のほんのりとした甘さがマッチした、優しい味がたまりません」(グルメ誌記者)
■関西のお寿司が続々ランクイン
第8位には、大阪府の箱寿司がランクイン。木製の四角い箱に酢飯と具材を入れ、押し固めて整えた、もてなし料理だ。
「関西を代表する寿司料理の一つ。元は庶民の食べ物でしたが、明治時代に『吉野寿司』という店がアナゴやエビ、タイなどの高級食材を使い始め、懐石料理のような名物へと昇華させました」(前出の日比野氏)
箱寿司と双璧をなす関西名物、京都府のバッテラは第7位。ちなみに、バッテラという名称は、ポルトガル語で“小さい舟”を指す単語が由来だという。
「こちらも、元は庶民のファストフード。サバの押し寿司は各地にありますが、京都祇園にある老舗『いづう』が見た目を美しく整えて、高級寿司としての“バッテラ”を作り上げたんです」(前同)
『TVチャンピオン2』(テレビ東京系)の「回転寿司通選手権」の王者で、各地の寿司を食べ歩いている回転寿司評論家の米川伸生氏は、「好きな駅弁の1位はバッテラ」と、魅力を語る。
「新幹線に乗って、ビールと一緒に、バッテラの爽やかな酸味に舌鼓を打つのが最高なんです。京都のバッテラはサバを丸ごと使うので、身が分厚く、食べ応えがある。一方、大阪のものは、身が薄切りでサッと食べられるので、酒の肴にピッタリですね」
そして第6位は、東京都の江戸前寿司。シャリに魚の切り身をのせる、現在のにぎり寿司の元祖であり、“国民的ごちそう”だ。
「一説では、1820年代に江戸の料理人・華屋与兵衛が発明したとされています。それまで、寿司と言えば関西系の押し寿司が一般的でしたが、売れ残りを出さないために、お客の注文のつど、その場で握る江戸前スタイルが考案されたといわれています」(日比野氏)
■5位には、魚介ではない寿司も
コハダやアナゴ、タイ、ハマグリなど、東京湾近海で獲れた海産物が代表的なネタであるのも特徴だ。
「江戸時代には冷蔵技術がなく、ネタはすべて“仕込み”。アナゴは煮て、コハダは酢で〆て、マグロは漬けで提供されていました。冷蔵庫が普及すると、マグロの刺身、さらにはトロが人気のネタとなり、現在に至ります」(前同)
そんな江戸前寿司によって拓かれた“にぎり寿司”は、その土地でしか味わえない極上ネタをともなって、さらに進化している。
その代表格が、第5位に選ばれた岩手県の前沢牛のにぎり。日本有数の最高級ブランド“前沢牛”のあぶり肉を用いた寿司で、「寿司ネタは魚介じゃないと……」という人にも、ぜひ一度は味わってほしい。
「きめ細やかな霜降りと、とろけるような肉質は、まさに“陸のトロ”。シャリに奥州産の米を使用し、完成度がとても高い肉寿司です」(前出のグルメ誌記者)
続いて第4位に選出されたのは、高知県のカツオ寿司。“初カツオ”が間もなく旬を迎えるこの季節こそ、食べたい一品だ。
「秋の“戻りガツオ”に脂がたっぷりのっているのに対し、初ガツオは、これから栄養をどんどん蓄えていくので、身が引き締まっている。カツオ本来の身のうま味が楽しめます」(前出の米川氏)
一世帯当たりのカツオの消費量が全国1位である高知では、カツオが寿司ネタとしても親しまれている。
「地元では、回転寿司でも提供されている定番ネタです。土佐のカツオは切り身が分厚いのが特徴。塩タタキにワラ焼き、ミョウガ・ニンニクなどの薬味や土佐酢をつけるなどバリエーションが豊富です」(前同)
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