数日でウクライナ難民受け入れのシステムを構築、なぜドイツではスピーディーな対応ができたのか (2/2ページ)

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 Facebookも活用され、地域ごとに作られたグループでは「ウクライナから来てハウスクリーナーなどの仕事を探している」「母親と子どもを受け入れてくれる人はいないか」という情報が書き込まれている。こういった投稿に対しては多くの人が反応し、仕事を提供したり、宿泊先を一緒になって探したりしているようだ。

 しかしなぜ、ドイツではここまで素早い対応ができるのだろうか。

 「ドイツはすでに多くの難民を受け入れた過去があるからだと思います」。こう話すのは現地のドイツ人女性だ。

 ドイツは2015〜2016年にかけ、シリアや他の中東から約90万人の難民を迎え入れた。難民受け入れに対して、当時はドイツ国内でも賛否の声があったが、「歓迎する」というプラカードを持って駅で待っていた人たちや難民をホームステイさせた人たちの姿を見て、当初は反対していた人が心を打たれたようだ。またその当時の経験があるため、政府も難民を受け入れるに当たってまず何が必要なのか分かっている。同時にすでに難民をケアしたことのあるボランティアも多いため、「最初に現地の言葉が話せる人を集めることが必要」など、現場で必要になることをすぐに理解できるのだ。ボランティア同志のネットワークも構築されており、スピード感を持って必要な人集めなどの対応ができる。

 ただこういった対応がすぐに可能であることは、国民の意識も関係しているようだ。前出のドイツ人は「基本的にはドイツ社会は人道支援に積極的です。もともとドイツは移民が多いこともあり、周りに移民の友人などがいて他人事に思えないという気持ちもあるのかもしれません」と国民の感情を分析した。

 現在、ドイツには4万人を超える難民がウクライナから逃れてきていると言われている。ボランティアで難民家族を受け入れた人は、彼らに食べ物を提供したり別の人から渡された洋服などを提供したりして、できるだけ安心できる雰囲気を作っているようだ。だが「夜になると怯えている様子が分かり、見ていると涙が出そうになる」と難民を受け入れたという人は語る。

 とはいえ、難民がいる状況は決して好ましいものでなく、本来は自分の国で安心して生活できることが一番だ。1日でも早く平和な日々が戻ることを祈るばかりだ。
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