東京を圧倒!世界一長時間労働をする都市は? (2/2ページ)

新刊JP

日本人労働者には「長時間働くことによって自分のがんばりを示す」圧力がかかっているという指摘には、うなずける部分があるのではないだろうか。

■世界で一番長時間労働をする都市は?

おもしろいのは、東京で働く人の年間平均労働時間は1997時間と、ロンドンの2022時間やニューヨークの2046時間よりも、いちおうは短いことだ。

では、世界でもっとも長時間働く都市はどこなのだろうか。スイスのUBS銀行の年次報告によると、世界一長時間労働をする都市といえるのは、インド・ムンバイで、平均すると年間3315時間も働いている。OECD加盟国で見るとメキシコの首都・メキシコシティの2622時間という数字が際立つ。

一方で世界一労働生産性が高いアイルランドは1時間あたり84ドルを稼ぎ出すが、首都ダブリンの年間平均労働時間は1856時間。東京とさほど差はないが、時間当たりの稼ぎで大きな差が出てしまうあたりは、賃金の低さを感じざるをえない。

オリンピックで銀メダルをとったのに「金ではなかったから」と謝罪するアスリートは日本以外ではまず考えられないし、インターネット全盛の時代にファックスが活躍するのも海外ではあまり見ない光景だ。年功序列がいまだに幅を利かせているのも、世界的にはかなり珍しい。

普通に生活しているとあまり気がつかない日本の特異性が、本書を読むとよくわかるはず。もちろん、いい悪いではないし、かならずしも改善する必要があるわけでもない。ただ、自分の国の現状を相対的に見るということは、それだけでも学びが多い。本書はその貴重な機会を与えてくれる。

(新刊JP編集部)

「東京を圧倒!世界一長時間労働をする都市は?」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る