【「鶴の橋渡し」コラム連載二回目】日本僑報電子週刊第1502号配信 (2/2ページ)
中国の職場においても、「マタハラ」に相当する女性への軽蔑や、「性別役割分担意識」といったようなステレオタイプも存在しているが、日本よりそれほど厳しくないため、「マタハラ」のような専用の言葉で強調する必要がない。そのため、性差に関する言葉も、中国語に訳しづらいと思われる。
最後に、美学関連の言葉である。例えば、「侘び」は、日本の美意識の一つとして、閑静なところで、奥深いものや豊かなものが自ずと感じられる美しさを指す。にぎやかで活気がある雰囲気が好きな中国人は、そのような静的な美しさは理解しにくいため、訳しにくい。
したがって、日本文化関連の単語で、直接対応する中国語がない場合、文化を十分に理解した上で、その単語の意味を解釈する必要がある。
※九ちゃん 「鶴の橋渡し」コラムの編集者。現在、名古屋大学人文学研究科で日本語教育を専門とし、研究活動を行っている。日中両言語の研究にとどまらず、日中間の異文化間交流の活性化に貢献する研究活動を行うことを目指している。
※「鶴の橋渡し」コラム このコラムは、日本語を勉強している中国人学生の目線から、様々な日中文化をエッセイの形で紹介する。「鶴」は「長く幸せを運び、千年の長寿」を意味し、「橋渡し」は「橋をかけること」を意味している。日中国交正常化が50周年を迎えた年に、コラムの発信者らが千年生きる瑞鳥のように、日中間の橋掛けとなり、日中交流が末永く続きますようにという願いが込められている。
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