吉田松陰の黒歴史!?禁欲的な松陰先生もアレの誘惑には勝てず…

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吉田松陰の黒歴史!?禁欲的な松陰先生もアレの誘惑には勝てず…

本を買うために節約!松陰先生は倹約家

吉田松陰(よしだしょういん)といえば、幕末に長州を代表する偉人です。ストイックで烈しくて、才気あふれる人でした。

松陰の作った松下村塾からは沢山の人たちが輩出され、彼の門下生は政治家などになりました。

明治維新の立役者達の銅像

また、彼は質素倹約に努めていたことも広く知られています。

そんな彼の唯一の楽しみとしていたのが「大福」でした。

彼は江戸に遊学している間、質素倹約に努めていたとされています。

今でいう家計簿のようなものもつけており、それに記されている内容を見ると、食生活はとても質素なものだったことが分かります。

外食はお金がかかるのでもちろんしません。江戸の間に滞在している長州藩邸では、ご飯だけを炊いてもらい、それに味噌や梅干しのみで食事をし、常に腹八分目になるように心がけていたといいます。

これほどまでに彼が節約していたのは、少しでも多くの書物を買うためでした。

当時は書物の流通もなく、作るのに手間がかかるため、現代の値段で言えば1冊あたり4,000~5,000円くらいだったと言われています。

そこで彼は、食事を質素にするだけではなく、お酒も飲まず、タバコも吸わずに、本代をねん出していたのです。

それでも大福には勝てない!松陰先生は甘党?

そんな倹約に努めていた彼が唯一の楽しみとしていた「大福」。当時、大福は1個4文(今の金額にすると70円)くらいで売られていました。

ときどき購入して、勉強の合間に食べていたとされています。本人は意識していなかったかも知れませんが、勉強して頭を使うと脳が糖分を欲するのはいつの時代も同じなんですね。

今は大福といえば甘いものが主流になっていますが、当時は「塩あん」が普通でした。

もともと「大福」は室町時代後期の終わり頃に生まれたもので、日本では長らく砂糖が高級品だったことから、比較的手に入りやすい塩でもって味付けをしていたのです。

さて吉田松陰は、先述した費用録(家計簿)によると、1か月の間に6回「大福」を買っています。

このことについて彼は「誘惑に負けて買い食いをしてしまった、この記録を見返すと恥ずかしく自分にがっかりする」と述べています。

吉田松陰(Wikipediaより)

普段からストイックだった吉田松陰も、大福の魅力には勝てなかったんですね。

後世の目線で見ると、むしろ、大福を買うために節約していたようにも見えるかも?

ストイックな「松陰先生」は、「大福」によって息抜きをしていたのです。なんだか微笑ましいですね。

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