国や文化に関わりなく、好きな匂いには普遍性があるという研究結果 (2/4ページ)
これらをフェルトペンのような検査器具につけて、その嗅いでもらった。
「私たちの匂いに対する感覚は、暮らしている地域と無関係なものなのか、それとも文化的に学習されたものなのか? これを確かめようと思いました」と、研究の主執筆者であるカロリンスカ研究所のアルティン・アルシャミアン氏は語る。
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・匂いの好みは人類共通
その結果判明したのは、匂いの好みはどの人も大体同じであるということだ。
一番人気だったのは甘いバニラの香り漂う「バニリン」で、2番目が桃などフルーツ系の香りである「酪酸エチル」、3番目が花の香り「リナロール」だった。
もっとも嫌われたのはチーズや汗、足の裏などに含まれるがする「イソ吉草酸」だった。
このことから、人間の匂いの好みは、学習を通じて形成されるのではなく、普遍的なものであろうことがうかがえる。
それを裏付ける別のデータもある。同じ文化圏で暮らす人々の好みの類似と、違う文化圏の人たちの好みの類似を比較してみると、前者は後者よりわずかに高い程度(τ= 0.32対0.28)でしかなかったのだ。
つまり、同じ文化圏で暮らす人同士だから匂いの好みがより似ているとは(統計学的には)言えないということだ。