大英博物館 所蔵作品を中心に北斎の画業の変遷を追う展覧会「大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―」 (1/2ページ)
サントリー美術館にて、展覧会「大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―」が開催されます。
江戸時代後期を代表する浮世絵師・葛飾北斎(1760~1849)は、世界で最も著名な日本の芸術家の一人です。《冨嶽三十六景》や『北斎漫画』など、一度見たら忘れられないインパクトを持つ作品の数々は、国内外で高い人気を誇っています。
北斎と海外との関係については、モネ、ドガ、ゴッホら印象派およびポスト印象派の画家たちによる北斎への傾倒や、フランスを中心としたジャポニスムへの影響が有名ですが、イギリスにも多くのコレクターや研究者がおり、その愛好の歴史は19世紀まで遡ることができます。
なかでも大英博物館には、複数のコレクターから入手した北斎の優品が多数収蔵されており、そのコレクションの質は世界でもトップクラスです。
葛飾北斎の行方知れずとなっていた作品「万物絵本大全図(ばんぶつえほんたいぜんず) 」を大英博物館が入手し、同館のオンラインライブラリで無料公開した際にはとても話題になりました。