「息子の鼻血で、真っ赤になった駅の床。どうしようもなく途方に暮れる私に、スーツを着た若い男が...」(北海道・50代女性) (1/2ページ)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Kさん(北海道・50代女性)
幼い息子が駅でいきなり大量の鼻血を出してしまった――KさんがJタウンネット編集部に語ってくれたのは、30年前のそんな悲惨な体験だ。
手持ちのティッシュもハンカチも血に塗れ、ついには息子の服や床まで汚してしまい、途方に暮れていたKさん。
そんなところに無言で近づいてきたのは、スーツ姿の見知らぬ男性だった。彼はKさんの娘にあるものを手渡して......。

約30年前の夏の夕方、6歳の娘と3歳の息子を連れて街に出た帰りのことです。
地下鉄のすすきの駅で、息子が鼻血を出しました。
息子は鼻血が出やすい体質で、時には驚くほど大量に出ることもあるため、気をつけていたのですが......。その日は、たまたま残り少なくなっていた手持ちのティッシュと薄手のハンカチを真赤に染め、その上息子の服も、床も血で汚してしまい、途方に暮れていました。
見知らぬ男性から手渡されたのは...そんなとき、通りがかったスーツ姿の若い男性が娘に何かを手渡し、無言のまま去って行きました。
それは、ポケットティッシュと「粗品 ○○薬品」という熨斗つき未開封のタオル。なんて有難いのだろうと思いました。
そのタオルをトイレで濡らして戻って来た娘の後を追うように、駅員さんも駆けつけてくれました。
先ほどの男性が駅員さんに知らせてくださったそうです。
程なくして息子の鼻血は止まりましたが、その日は大事をとってタクシーで帰宅しました。

あの時の男性へ。