急逝した渡辺裕之さんが抱えていた苦悩 (1/2ページ)
俳優の渡辺裕之さんが今月3日、自宅で急逝していたことを5日、妻で女優の原日出子の所属事務所が公式HPで発表した。
HPでは《5月3日(火)昼頃、渡辺裕之さんが自宅にて縊死(いし)されました》と報告。原については《あまりに突然の出来事に、弊社・原日出子は呆然自失としており、現在、皆様に何かお答えできる状況にございません。心の整理がつきましたところで、改めて皆様にコメントを出させて頂きます》と状況を説明。葬儀は、密葬で執り行うという。
66歳で亡くなった渡辺さんは、茨城県水戸市出身。1982年に俳優として本格デビュー。「ファイト!一発!」の決めゼリフが印象的な「大正製薬リポビタンD」のテレビCMには、1983年から約10年間出演し一躍ブレーク。
続々キャスト発表の大河にあの演技派俳優が呼ばれない理由
秋に公開予定のホラー映画「貞子DX」(木村ひさし監督)など、今年だけで出演作5本が公開される予定だった。
「亡くなっていたのは自宅地下のトレーニングルームで、原が発見したというが、体を鍛えるのが趣味だった渡辺さんが、まさか、慣れ親しんだ場所で亡くなるとは家族のショックの大きさは計り知れない。一部報道によると、渡辺さんは神経の細やかな人柄で知られ、ここ1か月ほどは不安を周囲に打ち明けていたというが、その不安の源がどこにあったのかが気になるところ」(映画業界関係者)
発売中の「女性自身」(光文社)によると、渡辺さんはドラマや映画へもコンスタントに出演していたにもかかわらず、コロナ禍の影響に悩んでいたのだとか。
渡辺さんは役を作り込むタイプの俳優で、スケジュールが変更になったり、登場シーンが減ったりすることで「思うような演技ができない」と苦悩を漏らすようになってしまったという。
サイン1枚書くのにも、自分で毛筆を用意して、30分もかけて絵を描くように仕上げるほどの完璧主義者。
趣味のゴルフにしても、3年ほど前に肩を痛めて、スコアも飛距離も伸びなかったそうで、楽しめなかったようで、以前の快活さが消えてしまっていたというのだ。