ガチ恋オタクは要注意。オタ活が招いた意外な恋の弊害 (3/4ページ)
特に理不尽だと思ったのが、彼が関西への帰省を早めに切り上げた時のこと。ケンカのはずみで「行くはずだった関西の音楽フェスのチケットが無駄になった」と言い出し、「お前のために帰省を早めに切り上げてやったのだから、チケット代金を払え」と詰め寄られたのだ。
泣く泣く5,000円払った私は、心の中で何度も叫んだ。
こんなの全然剛くんじゃない! 剛くんの喋り口調はあんなに優しいのに、男の関西弁ってこんなに怖いの……!?
そんなわけで約半年ずーっとうっすら別れたかったのだが、彼がすぐに弱って「ごめんなあ……」だとか「俺ほんまダメやねん」などと言い出すと、「繊細なところは剛くんと一緒かも。守ってあげなくちゃ」と考えてしまう。典型的なダメンズホイホイ……。
離れられない日々が続き、結局別れられたのは付き合い初めて一年が経った頃だった。親を巻き込み、友人に迷惑をかけるなど、本当に苦労の多い恋愛だった。
■自分の間違いに気づいた瞬間
時は変わって2009年。もう恋愛での波乱はコリゴリだった私は「一人って最高じゃね?」というフェーズに突入していた。その日も、剛くんの「剛 紫」名義のコンサートを目当てに一人で大阪城ホールへ出向いていた。
アイドルでありアーティストでもある剛くんは、相変わらず笑顔が可愛くて、平和的で、そして何よりとてもリラックスしていて、私は菩薩の笑みで遠い剛くんを見つめていた。
そして思った。こんなに素敵な人が世界に二人いるはずがない。だからこそ剛くんの生み出す表現を求めて、これだけの人が集まっている。
そこでハッと気づいたのだ。世界にたった一人の剛くん。それなのに私は「剛くんみたいな人」を探し、あろうことかその勝手な理想を赤の他人に押し付けていた。自分の理想として。それって激ヤバなことじゃないだろうか……。
関西人だから。AB型だから。剛くんに似ているに違いない。剛くんみたいに面白くて優しいに違いない。