今、空前の「盆栽」ブーム!熱烈愛好家・プロレスラー藤原喜明が明かす「コツと買い方、準備」
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趣味
長引くコロナ禍などの影響もあり、最近、自宅でできる趣味、「盆栽」が静かなブームになっている。中にはベランダなど、ちょっとしたスペースで始められる小さなサイズの盆栽も。これを機に、盆栽を育て、植物の成長を実感する日々を楽しもう。
盆栽といえば、おじいちゃんの趣味と思っている人も多いのでは? だが最近は、日本の奥深い文化に興味を持つ外国人などの他、日本の若い世代にも人気が出ているのだ。
「初心者向けの『盆栽教室』を開催すると、若い方から年配の方まで、幅広い世代の生徒さんがいらっしゃいます。30〜40代の女性も熱心に勉強していますよ」(都内盆栽園園主)
盆栽には植え替えや剪定など、細かなテクニックも必要だ。そんな“盆栽のノウハウ”を学び、新たな趣味を見つけよう。
さて、これから盆栽を始める初心者の中には、盆栽と鉢植えの区別がつかない人がいるかもしれない。
フラワーショップなどでも販売している鉢植えと、盆栽との違いは、どこにあるのだろうか。
「鉢植えは、ただ樹木を鉢に植えただけのものですが、盆栽は自分が好む樹形になるよう、剪定したり、針金で枝の形を整えたりして、自生している樹木を再現したものです」(前同)
つまり盆栽は、鉢の中で自然を表現した、樹木のミニチュア版というわけだ。
では、実際に盆栽を入手するには、どんな方法があるのだろうか。
「種から育てる実生、他の木の一部から育てる挿木、他の木から発芽させる取り木などの方法があります。ただ、実際に種をまいて盆栽にするには30年近くかかってしまいますし、挿し木や取り木も技術を要します。そのため、最初はある程度完成した盆栽を購入するのがいいと思います」(同)
ホームセンターにも盆栽コーナーがあるが、初心者は専門に扱う盆栽園や盆栽センターで入手することをオススメしたい。購入後も、手入れのアドバイスをしてもらえるからだ。
■盆栽の魅力や楽しみ方とは
今回は大の盆栽好きとして知られるプロレスラーの藤原喜明氏に登場してもらい、盆栽の魅力や選び方などについて話を聞いた。
「俺も、週に何回かは家の近くの盆栽センターに行くよ。若い頃から盆栽をやっているけど、気に入った盆栽を見るとドキッとする。一目惚れした女の子に出会ったような感覚だな(笑)」
盆栽には樹木の各部に名称があり、樹種によって理想的な樹形が定められている。
「一応、目指すべき姿というのはあるけど、俺は、あまり気にしなくていいと思う。盆栽園に行ってみて、これだと思う盆栽があったら、それが自分にとって一番いい木だよ」(前同)
盆栽園に行くと、さまざまな樹種が並んでいる。初心者には何がオススメか。
「まず丈夫で、病気などに強い樹種。松なら黒松ですね。また、モミジやカエデも丈夫なのでオススメです。実がなる盆栽が好みなら、ベニシタンやピラカンサは、誰でも簡単に結実させることができるでしょう」(前出の盆栽園園主)
樹種選びと同様、いくらで買うかも重要だ。盆栽園には数千円〜数十万円までの盆栽があるが、初心者には、いくらぐらいの盆栽がオススメなのだろうか。
「俺もそうだったけど、最初は枯らしてしまうことがあるから、数千円〜1万円前後の盆栽を買うのがいいんじゃないかな。仮に枯らしてしまっても惜しくないだろう?」(前出の藤原氏)
盆栽は買ってきて終わりというわけにはいかない。剪定や針金かけなどで手入れをして、自分の好みの樹形に作っていくことに醍醐味がある。
そのためには専門の道具が必要になるが、自宅にあるものを活用してもいい。
「枝を切った跡を削ったりするのに専用の小刀も売っているけど、俺はカッターナイフで代用している。薄刃で刃の交換もできるし、とても便利だよ。ハサミと針金切りくらいは最初に用意したほうがいいけど、俺はあるものを上手に使って楽しむようにしているよ」(前同)
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