気のせいだと思わないで!「中高年うつにならない」ための…若年層とは異なる予兆や予防法とは?
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病気
厚労省のデータによると、実は日本の自殺者数の約35%を占めているのが、50代以上の男性。さらに、自殺原因の約25%が「うつ病」によるものだという。
「中高年は体力が落ち、病気にもなりやすい。これが、うつ病を呼び込む大きな原因となります。加えて、仕事で第一線を退き、何かと将来への不安が募る世代でもある。シニア世は、うつ病で自殺しやすい環境にあると言えるんです」(医療ジャーナリスト)
さらに、中高年世代の健康問題に詳しい産業医の下村洋一氏は、シニア層が、うつ病にかかりやすい要因を、こう分析する。
「若い世代と違い、中高年は喪失体験が増える。髪や歯が抜ける、子どもが自立して出て行く、両親が亡くなる……とツラい体験が増えることで、生きるのが嫌になってしまうわけです」
つまり、年齢を重ねることで誰しも、うつ病になる可能性があるということ。自分では気づかないうちに病に陥っているケースも、十分にありうるのだ。特に中高年のうつ病は、メンタル面の低下だけではなく、身体的な違和感で発覚することもあるのだという。
■こんな症状に注意!年のせいではない
長年、中高年のうつ病に向き合い、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)などの著書もある精神科医の和田秀樹氏は、こう語る。「うつ病患者は、よく眠れない、体がだるい、食欲がないといった自覚症状が出ることが多い。加えて、胃腸の調子が悪くなる、下痢や便秘が続く、頭痛や肩こり、腰痛が出るといった、身体的不調となって現れることも少なくありません」
また、前出の下村氏によると、こんな症状も……。
「うつ病になると、性欲がなくなります。だから、女性に興味がなくなったら要注意。これまで『週刊大衆』を愛読していた人が、読みたくなくなってしまうケースも危ないですね」
しかし患者の中には、こうした身体症状を、うつ病でなく“年のせい”と考える人も少なくないという。
「奥さんと診察に来られて、“話したことや聞いたことをすぐ忘れるから、認知症ではないのか”と相談されることもあります。実は中高年のうつ病は、集中力が低下して、脳の認知機能が落ちるケースも少なくないんです」(前出の和田氏)
では、中高年世代の心と体を蝕んでしまううつ病は、どうすれば防げるのか。
まず、下村氏は、うつ病の予防法として、自分を必要としてくれる居場所を見つけることを挙げる。
「定年前後のシニア男性は地位や仕事、収入を失う喪失感が、引き金になることが多い。ボランティア活動や、簡単な仕事でもいいので、“社会と通じている”と思えることが重要です」
同様に、没頭できる趣味を持つのもいい。
「趣味が見つからないなら、ぺットを飼うのもいいですね。できれば猫より犬。犬は散歩が必要ですから、自分の運動にもなる。適度な運動は、うつ予防に効果的です」(前同)
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