スパイシーで甘い香り。クレオパトラが男性をメロメロにした香水を科学者が再現 (3/4ページ)
香水入れの材料として使われたナイル川のシルトや、内容物の残滓など、容器の中に残っていたものの分子を蛍光X線を使って分析してみた。・クレオパトラの香水はスパイシーで甘い香り
ベルリン自由大学のドーラ・ゴールドスミス教授とベルリン・フンボルド大学のショーン・コフリン教授は、過去の文献と現代化学を組み合わせて、支配者をそこまで骨抜きにするほどの魅力的な香りを見つけるために、さまざまな材料を試験し、ありとあらゆる成分と調合法を試してみた。
粉にしたばかりの没薬やシナモンなどのスパイシーなベースに、甘い香りを合わせたことで、えも言えぬ心地よい香りができたという。
さらに、このなんとも魅力的な香りは2年間も持続し、エジプトの香水は輸送時にもその品質が劣化しないという事実にも一致した。
[画像を見る]
image credit:public domain/wikimedia
ちなみに、クレオパトラの香水の再現は2019年にもハワイ大学の研究者たちによって試みられており、ナショナル・ジオグラフィック・ミュージアムで開催された「クイーンズ・オブ・エジプト」展で、『オーデ・クレオパトラ』と名づけられた類似品の香りを体験することができた。
この成果は、いい香りそのもの以上の効果があったという。防カビ・抗菌成分を配合することで、不快なにおいを抑えて、望ましい香りを輝かせることができた。
この香水の製作は小さなことだが、古代の香りを再現する分野のひとつとして成長している。古代の不快な臭いをも再現する試みが行われている。