「部下からの報告メールは原則返信しない」と決めた会社で起きた劇的な変化とは (2/2ページ)
また、A社では部下からのメールには丁寧に返信することが組織文化として根づいており、上司は簡単な報告でも丁寧にメールを返信していたのだ。
■メールコストを劇的に減らしたたったひとつの“きめごと”そこで取り決められたのが、 「部下からの報告メールには、原則として返信しない」 という社内ルールである。
「相談を含んだ報告メールを送りたい場合はどうするのか」という声があがるかもしれない。しかし、A社の場合、相談事や助言がほしいときは対面か電話が一般的で、メールでやり取りすることは稀だった。そのため、このような思い切った舵取りができたのだ。
このルールを管理職、一般社員に周知し、3ヶ月運用した結果、上司から部下に送信したメールは1人1日3通まで減った。対策前は1日平均16通だったので8割以上減となった。一通につき3分かけていたとすると、1ヶ月(20労働日)で780分(13時間)のコスト削減となる。
また、副次的な効果として、一般社員から上司へのメールも減ったという。これは「上司からの返信」に対する「返信」が減ったことによるものだと著者。こうして、たった一つの社内ルールによって全社的なコミュニケーション・コストの削減につながったのである。
これは著者が打ったコスト削減の手の一つであり、他にも様々な働き方改革のプロジェクトが書かれている。
もちろん、それぞれの企業文化があり、その文化に合わせた形でコスト削減案の導入を考えるべきだろう。しかし、その一方で、生産性を大きくあげるためには、思い切った決断が必要なのかもしれない。
(新刊JP編集部)