そうだったんだ!6月1日は「チューインガムの日」その由来は平安時代の宮廷儀式にあり

Japaaan

そうだったんだ!6月1日は「チューインガムの日」その由来は平安時代の宮廷儀式にあり

日本にチューインガムが初めて輸入されたのは1916(大正5)年だとされていますが、その起源は西暦300年頃にメキシコ南部のユカタン半島で栄えたマヤ文明にまで遡ります。

マヤの住人達は、口の中の衛生を保つために「サポディラ」と呼ばれる巨木からとった樹液を煮詰めた「チクル」というものを噛む習慣がありました。今日ではこれがチューインガムのルーツとされています。

その後、マヤ文明は衰退しましたが、チクルを噛む習慣はメキシコ・インディオに受け継がれ、16世紀にスペインがこの地を征服すると、チューインガムの習慣はスペイン系の移民の間に急速に広まっていきました。

チクルを切り売りして販売し始めたアントニオ・ロペス・デ・サンタ・アナ(wikipediaより)

アメリカとメキシコの戦争で活躍したアントニオ・ロペス・デ・サンタ・アナという人物が、天然チクルのふくよかな噛み心地と口の中をきれいにする役割に気がつき、1860年頃にチクルを飴玉の大きさに切って売り出す商売を始めました。

さらに、彼の知人だったトマス・アダムスという発明家が、口に含んで噛みやすいように甘味料を加えて売り出したところ、これが大成功。

このときに「chewing・gum(ゴムを噛む)」という名称が正式に名付けられ、販売されるようになったのです。

その後、チューイングガムは、全世界に広がりました。

トマス・アダムスの販売したチューインガムの広告(wikipediaより)

日本では、1928(昭和3)年くらいからようやく輸入に頼らず、チューインガムを国内生産できるようになりました。ところが、当時の日本人の食生活に合わなかったためか、ほとんど受け入れられませんでした。

第二次世界大戦中、アメリカ軍はチューインガムを携帯食料のひとつとして利用していましたが、戦後、アメリカからの進駐軍が日本に入ってくると、子ども達を中心としてチューインガムを食べる文化が広がっていきました。

日本チューインガム協会は1994(平成6)年に6月1日を「チューインガムの日」と定めましたが、これは平安時代の宮廷儀式に元日と6月1日に餅などの固いものを食べて健康と長寿を祈る「歯固め」の風習があったことに由来しています。

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

「そうだったんだ!6月1日は「チューインガムの日」その由来は平安時代の宮廷儀式にあり」のページです。デイリーニュースオンラインは、平安時代由来カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る