夏のビールに合う!山形・だしに宮城・牛タンも!日本全国「本当にうまいツマミ」ランキング

日刊大衆

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 夏の暑い日にはキーンと冷えたビールなどで一杯。そこで欠かせないのが、“ツマミ”だ。全国には、酒がうまくなる絶品の料理が数多く存在する。

 今回は、そんなご当地のツマミの中から、編集部が有識者を集めて結成した「日本大衆メシ審議委員会(JTMC)」とともに、“夏の晩酌”に合う逸品をリストアップ。

 まずは、暑い日に飲みたい酒ナンバーワン。爽快な喉越しがクセになる“ビール”に合う6品を紹介。

 ビール部門の第6位は、だし(山形県)だ。牛丼チェーン『松屋』の夏フェアの商品で、目にした人も多いのではないだろうか。

「賽の目に切った夏野菜と香味野菜を、醤油などで和えた郷土料理です。夏の風物詩と言える一品で、山形の人は冷奴にのせて、酒の肴にして楽しんでいます」

 こう言うのは、年間2000軒の酒場へ通い、全国の居酒屋を知り尽くしている、酒場案内人の塩見なゆ氏。同氏いわく、夏の晩酌を楽しむ際は、酒とツマミの温度を合わせるのも、一つのポイントだという。

「たとえば、冷たいビールにはキュウリなどの夏野菜、冷やした日本酒に冷奴など、温度を合わせることで、互いの風味を引き立てます。山形のだしは小鉢料理なので、生ジョッキではなく、瓶ビールと小グラスで、“シッポリ”と飲みたいですね」(前同)

 もちろん、アツアツの料理を冷たいビールで流し込むのも、夏の醍醐味。そこで、第5位に選ばれたのは、円盤餃子(福島県)。円盤餃子の魅力を、過去2000種類以上のビールを飲んできたビアジャーナリストの、こぐねぇ氏が語る。

「福島市近くの飯坂温泉周辺で親しまれているご当地グルメで、1皿20個ほどの餃子が円盤状に焼かれて提供されます。一人で食べるというよりは、飲み仲間とシェアする感じ。
アツアツの餃子を囲み、ビールを注ぎ合う。そんな体験ができるツマミです」

 コロナ禍で失われつつある“飲み会文化”を、円盤餃子で再現してみてはどうだろうか。

■第4位は宮城県の牛タン

 第4位は、牛タン(宮城県)。言わずと知れた仙台名物だが、その発祥は意外なものだった。以下は、仙台在住の読者からの投稿だ。〈牛タン焼きは、焼肉屋でなく、焼き鳥屋の『味太助』の初代店主が、焼き鳥屋台を引きながら、洋食に使われていた牛のタンを日本風
に楽しむ方法を考案したのが始まり。それが現在まで続く、炭火で焼くスタイルの原形になったんです。酒飲みの自分も、しょっちゅう牛タンでやってます!〉

 高度経済成長期に入ると、そのうまさが話題となり、一気に全国へと広まったという。そんな仙台の牛タンの特徴は、なんといっても肉の分厚さだろう。

「極厚で噛み応えのある、とてもぜいたくな肉料理です。キリッとした塩味と、ジューシーな肉汁を味わった後に、冷たいビールをグッと流し込むのが最高ですね」(前出のこぐねぇ氏)

 ではベスト3の発表だ。第3位は、もつカレー(静岡県)がランクインした。

「清水市の居酒屋『金の字』で提供されていたツマミが、そのまま郷土料理に発展しました。豚の大腸である“シロ”などを茹でて串に刺し、特製のカレーソースでグツグツと煮込んだ逸品です。もつのうま味が溶けた濃厚カレーが、ビールの爽快な喉越しをより引き立ててくれます」(前出の塩見氏)

 今では、もつカレーが缶詰として発売されている。全国で楽しむことができるので、一度ご賞味あれ。

 第2位は、日本4大ビールメーカーの一つであるサッポロビールがある、ビール王国の郷土料理、ザンギ(北海道)が選ばれた。

「北海道では肉やイカなど、さまざまな揚げ物をザンギと呼びます。中でも、人気なのが鶏肉のザンギ。現地のお店で注文したら、巨大な鶏の唐揚げが出てきて驚きました。ジューシー、かつ醤油ベースの下味も濃く、ビールが進むツマミでした」(こぐねぇ氏)

 もし、ザンギを食べるなら、同じ北海道のビールと合わせて楽しみたい。

「地酒には地元の料理と、よくいわれていますが、それはビールも一緒。ザンギを食べるときは、北海道産の原料を使った『ソラチ1984』や、『クラシック富良野ビンテージ』などを選ぶと、よりおいしく楽しめます」(塩見氏)

 6月6日発売の『週刊大衆』6月20日号では、ビールに合うツマミの気になる第1位と、ハイボール&日本酒に合うツマミも紹介している。

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