江戸時代の定番ファストフード!?改良を経て洗練されていく「大福餅」の誕生とその歴史 (2/3ページ)
なんだか、現代のコンビニの中華まんを連想しますね。
江戸時代のファストフードそれから10数年後、この「お多福餅」が江戸で「大福餅」としてブームになります。今で言うファストフード的な位置づけで人気が出たのです。
江戸時代の書物には、冬の夜に行商人が温かく蒸し焼きにした「大福餅」を売り歩き、大好評だった様子などが記されています。
現在の大福餅は、硬くなりにくいように求肥で餡をくるむことが多いです。しかし当時は本物の餅を使っていたので硬くなりやすく、時間が経ったら焼いて食べていたそうです。
大福餅は、やがて全国へと広がっていきました。バリエーションも多彩で、焼いたものも売られていたとか。
ただ、やはり砂糖は贅沢品でした。明治・大正時代に「塩大福」が広まったのはそれが理由です。現在でも埼玉県の辺りでは、「塩あんびん」という名前の甘くない大福が食べられていますが、これは当時の名残と言われています。
その後、大福餅は日本古来の和菓子として海外でも注目され、世界中の人々に親しまれているのはご存じの通りです。
改良を経て洗練されていく「大福」よい料理というのは、何百年経っても作り方が変わらない一方で、無限とも思われるアレンジにも耐えられるものです。
大福餅もそうで、今ではイチゴ大福をはじめメロンやマスカット、みかん、すいか、桃などさまざまなフルーツが大福に用いられてます。