自分の細胞を培養し、3Dプリンターで作った「耳」の移植手術に成功 (3/4ページ)
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3DBio Therapeutics
・鼻や膝の半月板の再建など、他の器官への応用も
米国疾病管理予防センターによると、米国では小耳症の赤ちゃんが年間1500人誕生しているという。発症リスクを高める要因として、母親の糖尿病・炭水化物や葉酸が少ない食事が挙げられている。
また女の子よりも男の子の方が発症率が高く、白人に比べてヒスパニック系・アジア系・太平洋諸島系・ネイティブアメリカンの発症率が高いという特徴も見られるようだ。
小耳症の子供は、外耳がうまく発達しないという点以外は、普通の生活を送ることができる。それでも人目が気になったり、いじめられたりと、本人にとっては深刻な問題になりうる。
3DBio社は、今後より症状の重い小耳症向けのインプラント開発も考えているとのこと。
またこうした技術は、耳だけでなく、軟骨が関係するほかの症状にも応用できる可能性がある。例えば、欠損した鼻や乳房の再建、あるいは膝の半月板損傷や肩の腱板断裂などの治療につながると期待できるそうだ。
「最初は再建手術や整形外科分野における軟骨に焦点を当て、その後進捗に応じて、神経外科や内臓系分野に進出していきます」と、3DBio社は説明している。