地球の生命は宇宙からもたらされた!?はやぶさ2が採取した小惑星「りゅうぐう」の砂からアミノ酸検出 (1/2ページ)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で回収した試料から、20種類に及ぶアミノ酸が検出されたことが6日、明らかになった。
2020年12月に地球に帰還した「りゅうぐう」での調査を終えた「はやぶさ2」のカプセルの中には小惑星で採取した砂が約5.4グラム入っていた。昨年6月、JAXAが世界各国の研究機関に砂を送り、本格的な分析を開始していた。
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分析の結果、りゅうぐうの試料の組成は炭素4%、水素1.2%、窒素0.17%と有機物に富んでいることが判明。さらには約20種類にも及ぶアミノ酸や脂肪酸、アミンなどが見つかった。これらの有機物や化合物は生命の材料となるものだ。過去にも地球に落ちてきた隕石から検出されたことはあったが、地球外から持ち帰った試料から検出されたのは今回が初めてとなる。
地球に生命がどのようにして発生したのか。この大きな謎については昔から様々な仮説が出てきている。地球で生命のもととなるアミノ酸などが生成されたという説と、宇宙空間で生成された後に隕石などによって原始の地球に飛来したという説があるが、今回の発見は後者の説を裏付けるものとなる。
りゅうぐう以外で、地球外の物質からアミノ酸や微生物の痕跡が発見されたという事例は複数ある。一つは1864年5月14日にフランス・オルゲイユに落下したオルゲイユ隕石の事例だ。この隕石の内部をロシアのドゥブナ合同原子核研究所の研究チームが電子顕微鏡を用いて調べたところ、磁場に沿って整列する走化性を持つ、原核生物、腹足類、原生生物、肺胞および装甲アメーバに似た化石を発見している。
小惑星や隕石から生命のもととなる成分や、微生物の芽胞がもたらされたという説を「パンスペルミア」説と呼ぶが、今回のりゅうぐうの試料から得られた結果や過去の事例はこの説を後押しするものとなっている。また、今回の結果は地球以外にも生命が存在する惑星が見つかる可能性が高まったということの証左になるとも言われている。