渡り鳥と一緒に空を飛び、安全な経路を指南する男性

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渡り鳥と一緒に空を飛び、安全な経路を指南する男性
渡り鳥と一緒に空を飛び、安全な経路を指南する男性

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 渡り鳥の保護に人生を捧げたフランス人男性がいる。超軽量動力機で、渡り鳥たちと一緒に空を飛び、ヨーロッパ圏内の、より安全な移動ルートを使うように訓練している。

 カモ科の渡り鳥「カリガネ」は、現在IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで危急種に指定されている。男性は、その個体数を増やすことを目指して、27年間、カリガネの群れの中に入って、安全な経路に誘導しているのだ。



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I flew with birds. You can too.・渡り鳥を保護するため、一緒に空を飛び始めた男性
 自然保護活動を行っているフランス人男性、クリスチャン・ムーレックさんは、1990年代に、渡り鳥のカリガネが生息地の破壊や過度の狩猟によって絶滅の危機に瀕していることを知った。

 ムーレックさんは当時、パイロット経験などなかったが、カリガネの保護を考えるうちに、安全な移動経路を使うよう訓練することを思い付いた。

 カリガネは、通常冬は黒海やカスピ海で過ごし、スカンジナビア半島で繁殖シーズンを迎える。

 一緒に飛ぶには、当然鳥の信頼を得ることから始めなければならない。ムーレックさんは、まずペアが産んだ卵を孵卵器で育て、刷り込みをした。

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 時にカリガネたちと一緒に眠ったり、時に自宅に所有する池で一緒に泳いだりと、常に献身的にそばに寄り添い続けた。

 そのおかげで、ムーレックさんは数千km横断することもあるルートを定義づけるために不可欠な信頼を得ることに成功した。

 そして自身も空を飛ぶ訓練を重ねながら、1995年、33羽のカリガネたちと初めての移動を試みた。

 鳥は、超軽量動力機に乗ったムーレックさんが誘導した新しい経路を飛び、ドイツで冬を過ごした後、翌年の春に自力で彼のところへ戻って来た!

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・27年間プロジェクトに使命を燃やす
 今年5月、イギリス人YouTuberで教育者のトム・スコットさんが、南仏オーヴェルニュのカンタル地方でムーレックさんとカリガネの飛行に参加した。
天候にもよりますが、ほぼ毎日私は鳥たちと一緒に空を飛んでいますよ。

犬を飼っている人が、朝夕の散歩が欠かせないのと同じで、鳥も筋肉維持のために毎日でも飛ばなければならないのです。

もし2週間でも放置すれば、1から訓練をやり直さなければなりません。(ムーレックさん)
 超軽動力機とカリガネの群れはとても近い。スコットさんが手を伸ばすと、鳥の尾羽に触れられるほどだ。

 この距離感は、27年間におよぶムーレックさんとカリガネの互いの信頼の上に築き上げられたものといえるだろう。

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・渡り鳥と一緒に飛行したい乗客を募集中
 鳥たちの安全な経路での飛行が、最終的にはその保護と個体数の増加に繋がることを切に願い、その使命に情熱を注ぎ続けるムーレックさん。

 多くの人に、渡り鳥に対する保護の意識を高めてもらうために、現在自身のサイト『Fly with birds』でカリガネと一緒に飛行したい乗客を募集したところ、鳥と一緒に空を飛んでみたい、と世界中の人がこの飛行に参加しているという。

 飛行時間は30~40分。参加費用は全て鳥の保護活動に使用される。

References:A Conservationist Teaches Geese to Use Safer Migration Routes by Flying With Them Across Europe | Colossal/ written by Scarlet / edited by / parumo


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